[携帯モード] [URL送信]

REBORN
須らく恋はいいもの 骸甘夢 前編

いつか聞いた歌を思い出し、私は天井を見上げた。
昼の出来事が頭をよぎり、枕に顔を埋めた。




何をどう間違えたか、いつの間にか私は骸に手を取られていた。
「というわけで明日の10時に駅前ですよ、いいですね」
「…へっ?」
「どうしたんですか名前、今話していたじゃないですか」
明日のデートについてです、そう言った骸の顔は輝いていた。
犬と千種に目をやると二人とも頭を抱えていた。
表情は見えない。
窓に映った自分の顔を見た。
骸とは正反対の顔をしていた。

時計を見ると、ちょうど10時だった。
骸とのデートは12時間後に迫っている。
ベッドの下に視線を移す。
散らばった服たち。
やっぱりピンクかなぁ。
白もいいけどなぁ。
正直、実はとても楽しみだったりする。
いつも冷たくしてしまう骸のこと、本当はすごく好き、なんだ。
恋愛対象として。
けれど、彼とは別にそういう関係ではないし、すぐ好きとか言うし、不安なとこもある。
素直になれない私も悪いのはわかっている。
散らばった服の中からピンクを選び出し、残りは片付ける。
結局、タンスをひっくり返したみたいに散らかってしまった。
部屋に飾ってある写真におやすみ、と呟き電気を消した。

夢の中、オッドアイに見つめられた私は身動きがとれなくなっていた。
「何故、伝わらないんでしょう」
「本当は誰の目にも触れさせたくないんです」
「愛しています」
そう言って、骸はキスをした。




あとがき
もう何も言いません。
後編へ続くっ







[*前へ][次へ#]

あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!