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00 短編
幸福 アリー
アルバムを見ていたときのことだった
懐かしい友達の写真が出てきた


「あ、懐かしいなぁ」
「何してんだ?」
「アルバムの整理。見てみて、かわいいでしょ」
見せたのは友達と写っている数年前の写真。
「誰だ?」
「えっと、学校の友達で、すごく仲良しだったの」
「…へぇ」
綺麗な髪だった。
写真の中の私と彼女は肩を組み、笑顔だ。
「ルイス・ハレヴィって言ってね、今は日本の学校に行ってるの。この前ボーイフレンドと撮った写真を送ってくれて…ほら、これ」
「意志の弱そうな野郎だな」
「アリーが意志強すぎなだけだよ。…懐かしいなぁ、会いたいな」
「会えばいいじゃねぇか」
「旦那様が外出を許してくれないんです。というか、アリーのことも紹介したいの」
「なんて言うんだよ、俺みたいなのと同棲中なんて言うのか」
「結婚済みって言う!ルイスならわかってくれる!」
「…会えるといいな」
「うん。…さて、晩御飯にしましょうか」
アルバムを閉じて空を見る。
赤い夕焼けが綺麗で、この地球で見る夕焼けは全部同じなのかななんて思った。
いつか会えるよね!また恋愛の話もしようね!


(なんて、私は何も知らなくて)
(今も何も知らない)



あとがき
幸せ風なヒロインです。
あくまで風味なのは当方仕様
ヒロインちゃんはアリーの仕事は理解しているけど、知らないことが多すぎる設定で。
…アリーで幸せは難しいです。

090419 19:46

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