[携帯モード] [URL送信]

00 短編
eyes アリー 微注意
炎の中出会ったあいつの目は絶望で満ちていた
成長していくあいつの目は輝きを帯びていったが
この瞬間だけはあの光すら消える

「アリー、手合わせお願いしていいかな」
「どうしたんだよ名前、珍しいじゃねぇか」
「ほら、ソレスタルなんたらも出てきたし…ダメかな」
「…いいぜ、来いよ」

ただのガキだった名前はもう女になった。
だが変わらねぇところもある。
「だから脚はそうじゃねぇって言ってんだろ」
「わかってるっ」
詰めが甘い。
「ほらほら、ヤられちまうぜ?」
こいつとの手合わせは何でもありだ。
右手にはナイフがあるが懐には銃も入っている。
もちろん、実戦に使うものと変わらない。
「とった」
俺がわざと作ってやった隙を名前は見逃さず、俺に跨りナイフをふりかぶる。
だが俺だってそこまで甘くはない。
「馬乗りってのはこうやんだぜ」
形勢逆転、とでも言うのだろうか。
「お前が俺に乗るのはベッドだけでいいんだよ」
「セクハラ…っ」
なんと言おうと構わねぇ。
名前のナイフを叩き落し、首元には俺のナイフでなく唇を寄せる。
「主導権握ってんのは俺だ」

血を見た瞬間にこいつの瞳は昔のそれに近いものになる
俺が惹かれたそれに



あとがき
追悼とか言いつつあまり更新できませんですみません。
そして中途半端でごめんなさい。
なんでこの人は妖しい感じを含むのかな…
幸せな感じにしたかったorz

090407 21:20

[*前へ][次へ#]

あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!