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00 短編
じぇらしー アリー誕 学パロ


世界史の授業が自習になって、サーシェス先生が来た。
最初こそ静かだったが、プリントが終わる頃には普通の授業並にはにぎやかだった。
先生も何も言わずに作業をしている。
私は今日のお弁当の中身を思い出し、晩御飯の内容を考えていた。
そういえば明日は彼の誕生日だ。
彼と云うのは今私たちの自習を監督しているアリー・アル・サーシェス、35歳。
職業は教師、そして、私の恋人である。

私は寮に入っていたが、彼と付き合うことになり、寮を出た。
表向きは両親のもとで生活していることになっているが、彼らは私のことはどうでもいいのだ。
裏向きは、担任と生徒のイケナイ同棲生活だ。

「名前、お前にも聞いてやる!」
「やめろミハエル」
「いいじゃねぇか!名前、お前好きな奴はいるか?」
一瞬ドキッとした。
絶対に知られてはいけない彼氏が今すぐそばにいるのだ。
とりあえず、いないよと答えると、
「じゃぁ好みのタイプは?」
ときかれた。
「う〜ん刹那とかかわいいよね」
さらっとかわしてまた晩御飯について考えていた。
12時になったら珍しく私からキスをして、プレゼントを渡そうとか考えていた。私を睨むように見ている視線には全く気づかずに。

「友達の名前、私今日図書室に行くから」
「わかった。・・・なんかあった?」
「何もないよ」
やはり親友というのは侮れない。
今日の昼休み、いつものように教官室に行ったら先生はいなかった。
それからもすれ違い続け、SHRでも目も合わせてくれない。
正直、避けられてるんじゃないかと思った。
SHRの終わりに『気をつけて帰れよ』って言うときは一緒に帰るぞって意味なのに、それも言われなかった。
そんなことを図書室で考えていたら、眠くなってきた。

目が覚めるとベッドに寝ていた。
そういえば誰かに担がれていたような気がする。
それに、私に少し、先生の匂いがついてる。
図書室で寝ていた私を連れて帰ってくれたのだろう。
それでも居間に来てみても彼の姿は見えなかった。
真っ暗な家中、電気もつける気にならなかった。
やはり避けられていたのかと悲しくなって座り込んで、泣いた。

手が、頬を撫でたのを感じた。
しばらくして電気がつき、彼の声がした。
顔を上げると彼はいささか驚いた顔をしながらも、私に「まだ起きてたのか。寝ろ」といった。
目も合わせずに言う彼が嫌で、気付けば私は彼の腕を掴んでいた。
視界は涙でどんどん悪くなるがさすがに彼も驚いたのだろう。
「ど、どうした?」
「…っ、せんせ、が、無視する、し、お昼とか、さっき、も、いないし…寂しくて、っ怖くて、悲しくて…っー!」
いきなり唇を奪われた。
抵抗する間もなく、舌が侵入してくる。
彼の舌が、私の口内を侵し、酸素を、呼吸を奪う。
息が苦しくなり抵抗しても、胸を叩いても離さない。
意識が遠のきかけたところで、やっと解放された。
だが、気付けば押し倒されていた。
「せんせ…?」
「目の前で自分の女が他の男といちゃいちゃするの見せつけられてみろよ」
そのとき、彼の今私に向けている冷たい視線の意味がわかった。
それは愛故の感情、嫉妬だと。
だが言葉を発することも出来ないまま、彼は私を犯していった。


「12時、過ぎちゃった…」
「いいじゃねぇか。繋がれてたんだし」
「その言い方やだ」
結局誤解は解け、時計は真夜中を指している。
「それより、何か言うことねぇのか、名前」
「ない」
「ふざけんな。犯すぞ」
「お誕生日おめでとうございまっす!」

その後聞いた話だと、サーシェス先生は私を探しに生徒会室まで行き、友達の名前から図書室にいると聞いたらしい。
今回の件で彼には釘を刺された。
『他の野郎とあんまり喋るな。俺に断わらずにふらふらどっかに行くな』と。












あとがき
――――――――
アリーさんハピバ!!
結構ギリギリだったな…
学パロ短編で書いてみましたっ
機会があればこれの裏とか書いてゲフンゲフン
とにかくアリーさん愛してゆ!!
ラブ。
タイトルが平仮名なのは綴り調べるのが面倒だから←

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