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西
初夢 逆ハー 新年企画
姫は愛されていることをまだ知らず、
狼は新たな年も姫を狙う



「明けましておめでとうございます」
「おめでとうございます。名前」
今日は元日。一年の初めの日だ。
朝一番に挨拶をくれたのは八戒だった。
「じゃあ、みんな揃ったので御節を頂きましょうか」
悟空の歓声が響く。
皆と変わらずに新しい年を迎えられたことに感謝して、また皆と過ごした時が増えることに喜びを感じる。
「ん、」
「飲み込んでから喋れ」
あ、三蔵からの初注意だぁ、なんて考えつつ、ほおばっていた栗きんとんを飲み下す。
「聞いて聞いて、初夢見たの」
「へぇ、」
俺(僕)も見た(見ました)、と三蔵、悟空、悟浄、八戒の声が揃う。
一瞬互いのほうを見て(睨み合って?)から、八戒が口を開く。
「僕は、名前と夕食を作る夢を見ましたよ」
「俺は名前と遊ぶ夢見た!」
二人の初夢の相手が私で、ほんの少し照れてしまい、悟浄と三蔵に話をふった。
「二人はどんな夢見たの?」
一瞬の間を置き、悟浄が喋った。
「俺?俺は名前とデートする夢」
「…名前と茶を飲む夢だ」
なんか、皆似てるねと言うと四人とも顔が少し、悟空に至ってはかなり赤くなった。
((((その後キスしたなんて言えるかよ))))
「名前はどんな夢見たんだよ?」
悟浄が私に訊くと、皆がこっちを観た。
今年二回目の照れ。
「私はみんなとこうやって御節食べる夢だよ」
今年もよろしくね、と微笑んだ私に見えないテーブルの下で男達が決意を固め拳を握っていたことなど露知らず。

今年こそ、









あとがき
ちょっと遅れましたが、新年明けましておめでとうございます。
魅輝は本年も必死こいてがんばっていこうと思っていますので、どうぞお付き合い下さい。

090101 20:25

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