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D.C.S.B.〜永劫の絆〜
Page35
シグナム「……な…」

稟「…に……?」

今自分達の目の前にいる人物達に驚く稟達。

そこには、シグナムと純一を具現化した双剣で受け止める刹那と、稟の覇幻夕凪の柄を左手で掴み、斬魄刀で巨大な鉄槌と化したグラーフアイゼンを受け止める悠と、そして何故か前のめりになり、地面に突っ伏している士郎とザフィーラの前に立っている凍夜の姿があった。



刹那「この模擬戦はほんの僅かだがシグナム達ヴォルケンリッターの勝ちで終了だ」

稟「どういうことだよ!?どう見たって引き分けだろ!」

刹那の判定に納得できない稟は刹那に詰め寄る。

刹那「引き分け?バカ言うな。あのまま続けてたら、結界云々の前にお前らの卍解が解けてただろ」

稟「!?」

いきなり確信を突かれ、口ごもる稟。

ヴィータ「それは一体どういうことだよ?」

刹那「稟と純一の卍解は未だ“未完成”だ。特に純一の卍解は、解放時に現れる九尾の形をした炎の数が時間が経つに連れ消滅していたことから、卍解の時間制限があることは明白だ。そして稟は巨大過ぎる卍解を扱えきれず、ただ力任せに振り回していた。あれをそのまま続けていたら、霊力は枯渇して卍解を維持し続けるなんてことはできない。以上が稟と純一の未熟さだ」

稟と純一の卍解の状態を一通り説明し、一息つく刹那。

この説明に稟や純一、なのは達やヴォルケンリッターの面々は完全にとはいかないが、理解できたようだ。

しかし、やはり勉強がダメなシアや麻弓を含めたバカーズ等は刹那の説明に頭がついて行けず、頭から知恵熱を立ち込めていた。




〜柊邸・リビング〜


地下勉強部屋から戻ってきた刹那達はひと時のティータイム?を楽しんでいた。



刹那「ふぅ。やっぱり自分で炒れるより、メリアに炒れてもらった紅茶のほうが美味いなぁ♪」

メリアが炒れた紅茶を少しだけ口に含むと、刹那は頬を緩め、満足げな表情を浮かべる。


メリア「なにを言ってるんですか刹那様。私は刹那様から教えていただいたことをただやっているだけですよ」

褒める刹那に対し、メリアは苦笑いと多少の恥ずかしさが混じった表情を浮かべながら返した。


なのは「それにしても、まさか稟くんたちがあれだけ戦えるとは思わなかったな」

刹那「まあ、粗削りな方法で鍛えたからな。それなりに戦えないと困る」

フェイト「あの地下勉強部屋。訓練するには調度いい広さだもんね。けど、あんな大きな空間、どうやって作ったの?」

会話の途中、フェイトから地下勉強部屋についての質問が投げ掛けられる。

刹那「どうやってって………そりゃあ、知り合いの人に聞いて、それを俺なりに工夫に工夫を加え込みあの地下勉強部屋を作ったんだよ。まあ、魔法や鬼道の力をそれなりに使って、だけどな」

フェイトの質問に答えると、刹那はカップの中に残っている紅茶を一気に飲み干した。

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あきゅろす。
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