[通常モード] [URL送信]

D.C.S.B.〜永劫の絆〜
Page26
楓「“心象世界”というのは?」

凍夜「簡単に言ってしまえば、その人間の“心の中にある世界”ってことだ。魔力やそれを使うために用いる魔術回路を持つ魔術師はこの“心象世界”を“固有結界”という極悪極まりない魔術で世界を侵食するカタチでこの世界に具現化させることが出来る。まあ、その点に関しては良い例が“ここ”にいるからな。発動次第説明をしよう。さて、“始解”についてはここまでだが、質問のほどは?」

ラバーズ『ありませーん』

どこぞの小〇校の授業のようなやり取りの中、模擬戦を行う六人にはピリピリとした空気が漂っていた。



凍夜「次は“卍解”について説明しよう」

そんな空気など軽くスルーして説明を続ける凍夜。

凍夜「“卍解”は“始解”のもう一段階上の解放。そこに至るまでには数十年の歳月が必要になる。故に卍解を会得する者は何の例外も無く尸魂界の歴史に名を刻むことになる。それだけ強大な力だ。さあ、質問はあるか?」

琴音「じゃあ、その“卍解”の解放条件ってなんなんですか?」

シア「わかった!その斬魄刀さんと何回も何回もたくさん、たっくさ〜んお話して、とっても仲良くなったらその“ばんかい”っていうのが解放できるんでしょ!」

凍夜「不正解。そんな単純な条件で“卍解”を使えるようになってたまるか」

シアの思案を凍夜はきっぱりと切り捨てた。

キキョウ「てゆーか、普通に考えてそんな単純な条件なら数十年も時間必要ないでしょ…」

凍夜に切り捨てられたシアをフォローするどころかさらに追い打ちをかけるキキョウ。
やはり魔族の血が濃いのが原因なのだろうか。


凍夜「“卍解”の解放条件は斬魄刀の本体の“具象化”と“屈服”だ」

和泉子「“具象化”とは、なんなのでしょうか?」

凍夜の説明に和泉子が間髪入れず質問をする。

凍夜「“具象化”は文字の通り、斬魄刀の本体をこちら側の世界に呼び寄せることだ。簡単に言ってしまえば本体を召喚することだな」

瑠璃「“具象化”については大体わかったけど、“屈服”は?」

凍夜「“屈服”は斬魄刀の本体自身を斬り、自分に膝ま付けさせることだ。“具象化”が出来たとしても、“屈服”に至らなければ“卍解”は叶わない」

さくら「うにゃ?そういえば“始解”と“卍解”の強さの違いってどれくらいだったっけ?」

凍夜「個人の力量、資質、霊圧にもよるが、一般は五倍から十倍だと考えたほうがいい」

真琴「五倍から十倍!?」

環「恐ろしいほどの上昇ですね…」

卍解の戦力値を聞いて真琴や環も含めたラバーズ達は驚いてばかりであった。

[Back][Next]
[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!