D.C.S.B.〜永劫の絆〜
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稟「…ん〜。困ってるなら手助けはしてやるけど、この場合はなぁ……」
気まずそうに頭を掻く稟。
まあ、彼も次期王となる身。
他に学ぶべきことがあるので仕方がないことだが。
純一「俺はかったるいからパスな……。のんびりと人生を過ごしたいんだよ」
全くもってやる気無しの純一。
確かに人の世はのんびりできる時間が極端に少ない。
故にそんな時間を欲するのは、人として道理であろう。
士郎「俺は正義の味方に少しでも近づけるのなら構わないよ。どうせ急ぐ旅路じゃないからな」
自分の理想に少しでも近づきたい士郎は、管理局で何かを学べると思ったのか、案外あっさりとOKを出した。
悠「ん〜。俺は別に構わないかな。就職先どうしようかと思ってたところだし♪」
自身の就職先を悩んでいたのか、悠は士郎以上の単純な理由で管理局入りを決めた。
凍夜「俺は入らん。いちいち喧しいジジイ共からの愚痴を聞くのも堪え難いからな。ま、お前らが手伝ってほしい時は、言えば手伝う」
あくまで入局はせず、傭兵地味た台詞ではやて達を支援することを約束する凍夜。
はやて「さて、最後は刹那くんだけやで」
みんなの意見を一通り聞いたはやては、もう一度刹那のほうに向き直った。
刹那「…………わかった。乗りかかった船だ。付き合えるとこまで付き合うぜ!」
はやて「おおきに!」
刹那「ただし!稟と純一の二人も俺と一緒に入局しろ!」
稟「は、はあっ!?」
純一「ふざけんなぁ!」
刹那の無茶苦茶な提案に総立ちになって講義する二人。
刹那「別にいいじゃねーかっ。もしかすれば、いい人生経験になるかもしんねぇだろ」
稟「かもだろかも!?」
刹那「それに、稟は次期王になるんだ。色んなことに関わっといて、損はないだろ」
稟「……うぐっ。確かに、そうだけど……」
刹那に若干言いくるめられる稟。
どうやら勝敗は決したようだ。
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