D.C.S.B.〜永劫の絆〜 PageB ルン「……あ、いや、そのっ!へ、へへへ平気です、だよっ!……だから、そのぉ…………////」 自分の行動に赤面しつつ、変わった喋り方をするルン。 凍夜「…そ、そうか。平気ならいいんだが」 とりあえずルンの体調はすこぶる快調なのを知ると、凍夜は昼食を再開した。 ルン「………………お、父さん…お父さん……父さん……ブツブツ…////」 藍「ルンお姉ちゃん…?」 先程同様、赤面しながらなにかを呪文のように呟く義姉を心配に思ったのか、藍が心配そうな面持ちで話しかける。 ルン「…ふわきゃっ!?」 余程集中していたのか、二度目のビックリを体験するルンであった。 藍「…だ、大丈夫?」 ルン「……だ、だいじょうぶ!そ、それで、ど、どうしたの?」 やはりまだぎこちなさは抜けていないらしく、どぎまぎしたものだ。 ちなみに、この時のルンの声が上擦っていたことはご愛敬である。 藍「う、うん。実はさっきからなにをぶつぶつ言ってるのか気になっちゃって…」 アハハ、と苦笑いを浮かべる藍。 ルン「……も、もしかして。聞こえてた?」 藍の言葉を聞き、恐る恐る藍に尋ねてみると、 藍「…なにを言ってるのかはわからないけど、ね」 ルンの質問に、藍は困ったような顔をした。 藍「それで、お姉ちゃんはなにを言ってたの?」 ルン「………あの人を、父親としてなんて呼ぶか、それとその時の練習を………////」 ルンは恥ずかしそうに顔を紅潮させながら、凍夜を指差した。 藍「普通に“お父さん”って、呼べばいいんじゃないの?」 藍は事もなげにさらっと言ってのける。 ルン「そ、そんなこと言ったって…。私、父親とかいなかったから……余計呼びづらいよ……」 藍「ふーん……。なら、お父さんに聞いてみたら?」 ルン「……へっ?」 藍のいきなりの提案にポカンとしてしまうルン。 藍「うん!そうだね。そうしよう!」 ルン「…え、ええ!?…ちょっと藍!」 ルンの嘆きも藍には届かず、藍はそのまま凍夜のところへ向かってしまった。 [Back][Next] [戻る] |