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長編小説
第四話
君が僕の

僕だけのものになったなら

どれだけいいだろう…

『君は誰とキスをする』

雲雀恭弥とにらみ合いながら夕食を食べた後、僕は浴室に向かった。

一人になると考えるのは名前の事ばかりで

名前を自分だけのものにするには、どうしても雲雀恭弥が邪魔になる。

「本当に…目障りですね、あの男は…」


水に近いシャワーを頭からかぶり、ポツリと呟いた。
そのまま浴室から出て体を拭きリビングに戻ると名前がソファーで眠っていた。
雲雀恭弥は帰ったようだ。
ソファーの空いているところに腰をおろし、名前の寝顔を見つめる。

「名前が悪いんですよ…?」

貴女が僕を狂わせるんだ。
名前の頬を優しく撫でると無意識なのか、すり寄ってきた。

「んー…」

名前の行動が
言動が
全てが
愛しい。

「…名前…っ」

どうしようもない衝動に襲われて、名前の柔らかい唇に自分の唇を

そっと重ねた。

今まで我慢していた気持ちが溢れだして止まらなかった。

軽く触れるだけのキスでは目を覚まさない名前に少しもどかしさを感じて、薄く開いた唇から舌を侵入させる。

彼女の舌を絡めとり口内を犯す。

「ぅ…ん゛…」

名前は苦しそうに眉を寄せ、小さく声をあげていた。


僕の気持ちに気付くまで、あと少し。







あとがき

久しぶりの更新です、はい

やっと話が進んだ気がします。
骸兄目線ですね。
先に動き出したのは南国かじt…あ、いや…←←

骸さまが先手を打ちました、と。((

次はヒロインちゃん目線になります。

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あきゅろす。
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