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短編小説
季節外れ/雲雀
「やだやだやだっホント無理っ…やぁぁぁぁああ!」
「…うるさいよ」

『季節外れ』

なぜかテレビで、心霊現象とかそんなのを特集した番組がやっていた。
もう12月の終わりである。

私はこういう番組が大の苦手で、見るとなんかこう、後ろになんかいるような気がする、みたいな。
とにかく苦手なのだ。

彼氏の家に遊びに来たら、ちょうどその番組を見ていた、と。

「ねぇ、恭弥、チャンネル変えようよぉ」
「やだ(名前の反応面白いし)」
「やぁっ、なんかいるよぉ」

半泣き状態の彼女の反応が面白くて、わざとチャンネルを変えなかった。

君がこういうの嫌いだとは知らなかったよ。

「なんか言ってるって……ってゆうかもうホント無理っ」

別にこんなの映ってるくらい何ともないと思うのだが。

「あぁ、今日ひとりでお風呂入れないぃ……っ」
「じゃあ一緒に入ってあげようか?」
「…え゛」

何その声。
そういうことする子にはお仕置きしなきゃね?

名前を抱き上げて風呂場に向かう。

「え、いや、やっぱひとりで入れるから下ろして?」
「幽霊でるかもよ?」
「そ、それも怖いけどこのまま一緒に入った方が怖いってゆうか危ないってゆうか」
「何、期待してるの?」
「してないから!おろせぇぇ!」


このあとどうなったかはご想像にお任せします。



あとがき
や、ちょうどそういう番組がやっていたので←←

管理人は主人公ちゃんと同じタイプです。
嫌いなくせに見ちゃうんですよね。
家族の中で誰よりも早く霊とかを見つけてしまうのは何故なんでしょうね。
怖いので教えないでください←
あー、怖い

終わり

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