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短編小説
promessa/ツナ/死ネタ
ある日。
愛しい君は手が届かない人になってしまった。


『promessa』


獄寺も山本もついて行くって言っていたのに、君はそれを断ってひとりで行ってしまった。

ねぇ、自分が居なくなったらボンゴレがどうなるかぐらい、お馬鹿な君にだってわかっていたでしょう?

誰かが傷つくのを誰より嫌っていた君はいつだって自分のことは後回しだった。

それがどれだけ他の人を心配させたか君は知らないでしょう?

君が死んでしまったとき、どれだけの人が悲しんだと思う?
どれだけの人が涙を流したと思う?

私が、どんな気持ちで、冷たくなった君を見つめていたと思う?


「獄寺も山本も…まだいたんだね」

私は、棺桶の前に座り込んでいた。

誰も居なくなったら、ツナにいろいろ言ってやろうと思ったのに二人とも帰ろうとしなかった。

「当たり前だろ」

俺は十代目の右腕なんだから、と獄寺が言う。

「お前もまだいたのな」

いつもは明るくて元気な山本も、今日は疲れているように見える。

「うん、誰も居なくなったらいろいろ話そうかなって……」

今そんなことをしたら、独り言になってしまうのだろう。

「聞く?惚気だけど。」

いつもなら勘弁してくれって顔をする獄寺も苦笑いしながらも聞いてくれる山本も何も言わない。

それを肯定と無理やり思い込み、始めることにする。

思いっきり息を吸い込んで言った一言は、ツナが聞いていたら即つっこまれる言葉だっただろう。

「…の、ダメツナ!」
「「?!」」

ほら、後ろの二人も吃驚してる。

「アホツナ、バカツナ!!」

なんで?どうして?

「な…で、勝手に死ぬのよ!!」

言葉が途切れ途切れになってしまう。

ねぇ、君は覚えているかな?
君が死んでしまう少しまえに、「俺がもし死んだとしても泣かないで」って言ったこと。
私は、君がほんとに死ぬなんてこれっぽっちも思っていなかったから、「うん」って返事をしてしまったけれど。

「泣かない、なんて約束、守ってなんか…やんないから…っ」

だって十年前に「泣きたい時は泣いていい」って言ったのだって君だったよ?

だから私は、先にしていた約束を守るよ。

「約束、破ってるんだから怒ってよ。」

いつもみたいに、つっこんでよ。

「泣いてるんだから、なぐさめてよぉ…っ」

さっきから、涙が止まらないんだよ。
だから早く、拭って……

「居なくなっちゃやだよぉっ」

お願いだから、傍にいて。

「名前」
「今日はもう帰ろう。」

他にも言ってやりたいことがたくさんあった筈なのに途切れ途切れになって自分でも何を言っているのかわからない。

「Ti‥amo……」

愛してるよ。ずっとずっと。



Una promessa

君と交わした約束




十年前の君がこの時代にきたのは、山本と私が車に乗って獄寺が君の入っていた棺桶の所に戻ったときでした。






あとがき。

初死ねた。なぜこんなにも駄文しかできないのか。
なんか、こう胸がキュンとするような話が書きたかったはず←←
ここまでだとある意味才能だと思うのですよ←←
こんな才能いらねぇぇぇ!!

にしてもごっきゅんともっさんの出番が少ないねっ←←
Ti amoは愛してる
promessaは約束
終わり

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