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短編小説
風ひきサンタ(クリスマス/雲雀甘?)
「っくしゅんっ」

部屋には私のくしゃみだけがむなしく響いていました。


『風邪ひきサンタ』


「あー、寒。鼻水止まんない。苦しい。……クリスマスなのに……。」

そう、今日はクリスマス。
どうでもいいかもしれないが私は別に記念日とかイベントをあまり大切にしないタイプである。

「だからって風邪ひいて寝込むってさ……」

最近暖かい日と寒い日が繰り返してきていたせいもあって見事に体調を崩してしまった。
異常気象の馬鹿野郎。

やることもないし、幼なじみの風紀委員長にでもどこかに連れて行って貰おうか、とか考えてたのに計画が見事に崩れてしまった。

朝起きたら体がだるい。
喉も痛くてたまらない。
鼻が詰まって息も苦しい。
そして高熱ときた。

だめだこりゃ
しょうがない、今日1日寝てよう、と考えてはいたのだが暇ほど辛いものはいろいろあるけど今は暇が辛い。

「恭弥……」

幼なじみで並盛最凶の風紀委員長、雲雀恭弥。
私の彼氏でもある。

デート、なんて乙女チックなことは言わないがせめて会えないかな、とは思っている。

前のほうで『幼なじみの風紀委員長にでもどこかに連れて行って貰おうか、とか考えてたのに』なんて言っているがあくまで考えていただけの話だ。
実際やろうとは微塵も思っていない。

因みに恭弥は風紀の仕事中だ。

「日頃の行いが悪いから、サンタさんが『おとなしくしてろ』って意味で風邪をプレゼントしてくれたんじゃない?」

と、親に言われた。
そうなのか。だとしたら恨むぞ、サンタさん。

ってゆうか私の日頃の行いなんてどこでみているのか。
見方によってはストーカーともいえると思う。

「それにいつも悪いことなんてしてないじゃない……」

今、家には私しかいない。
家族は私を置いて出かけてしまった。酷い、と喚いてみたが無駄に疲れるだけなので諦めた。

心配をかけたくないので恭弥には風邪をひいたことは言っていない。

しかし、風邪のとき一人、というのは意外と心細いもので。

「ツナでも呼んで風邪うつそうかな」
「草食動物がなんだって?」
「……不法侵入って知ってる?」

本人が聞いたら「鬼!!」とか言われそうなことを呟いた瞬間、並盛最凶の風紀委員長が現れた。
どこから入ってきたのか。
恭弥は窓のところに座っている。
鍵は閉め……てなかった。

「で、なんで寝てるの?」

私の質問は無視ですか。
いや、なれてるからいいけど。
……なんで慣れちゃったんだ私。

「風邪ひいちゃって……」

こんなこと言ったらきっと「なんとかは風邪引かないっていうのにね」とか言われるんだ。

「ふーん、馬鹿はなんとかって言うのにね。」
「『なんとか』の場所違うんじゃない?」

馬鹿っていいたいだけだろ、あんた。
つーかホントに言いやがったな。

「ってゆうか、恭弥も顔赤いよ?」
「そう?」

見回りしていたと言ってもそれくらいで恭弥の顔が赤くなるなんてありえない。

「熱とかあったりして?」
「そんな訳ないでしょ」
「試しに計ってみる?」

はい、と体温計を渡し、熱を計らせる。
熱があったら「馬鹿はなんとかって言うのに」って言ってやる。
あ、なくても言えるか。

「あ゛」

恭弥が変な声を上げる

「どうかした?」

そう言いながら恭弥に渡した体温計を見る。

「8度5分。私と同じくらいあるねぇ。」
「……最悪」
「馬鹿はなんとかって嘘なんだね。」
「うるさいよ」

頭を叩かれたが大して痛くない。
恭弥が力を入れていないからだ。本気で叩かれたらキレるけどね。

「二人そろって風邪とか笑えないよね」
「………」
「ねぇ、無視?私1人で喋ってる痛い子みたいじゃん。」
「違うの?」
「……ひど。」

なんでみんな私への対応が冷たいのか。
因みに今の状況を説明すると、私のベッドに恭弥と二人で寝ている、というなんかいろいろ誤解されそうな状況だが決していやらしいことをするわけではない。

「みんなはクリスマス楽しんでるって言うのにねぇ。」
「群れが多くイライラする」
「…咬み殺してないよね?」
「誰かさんがうるさいからね」

というくだらない話をして終わってしまったクリスマス。

2人でいられるのならこれもいいかもしれない。



あとがき

何でしょうか。コレは。
グダグダもいいとこですね。

主人公の名前出てないし
無理矢理終わらせた感が←

次は年明け用の小説を書かねば。
あー忙し……くもないね←←
でわ。

merryXmas!!

12月25日 †Ran†

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