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FinalFantasyT
28.ガイアの町へ
「次の町は何処に行こうかしら…」


シンと静まり返った飛空挺の会議室でリースはぼそりと呟いた。


「……」


「僕は、ガイアの町に行きたいんだけど…」


サルテはそう言いつつヤヌスをちらりと見る
ヤヌスは地図の<ガイアの町>と書かれた場所を先程から凝視していた。


その重い雰囲気に圧されていた優羅は何とか意見を言葉にしようと口を開く


『確かに…ガイアの町には行っておいた方がいいと思う…けど…』


いつも明るいはずのヤヌスがここまで考え込むなんて余程治安が悪いのだろうか…


 いや…治安が悪いわけではないのかも、もしかしたらヤヌス…この町で何かあったのか…?


暫く考え込んだが、結局ガイアの町に向かうことになった。


「……悪い。ガイアの町にはお前らだけで行ってくれ…俺はここに残る」


ガイアの町に向かう前にヤヌスにそう言われた優羅は頷く


『ああ…構わない。けど、本当にいいのか?』


何となくだが、ヤヌスはあの町で何かしなければいけないことがあるのではないだろうか…と優羅は思っていた


「…何をだ?」


しかし、当のヤヌスは何を言われているのか分からない様子…


『…んにゃ。気のせいだったのかも…聞かなかったことにしてくれ』


 気のせいなら仕方ないか…


そう考えながら、優羅は飛空挺の進路をガイアの町へと向けた…






ガイアの町―


『ここが、ガイアの町…』


「案外普通にある町ね…」


優羅とリースの二人は町を見ながら各々感想をのべる…


「ここから、情報集めに町をまわることにしよう」


『お、それはいい!!なら私は勿論リースと……』


ナイスとばかりに指をならす優羅の襟首をつかむとウォーリア引きずるようにしながら言った。


「優羅…君は私と来い」


『……デスヨネ〜』


 まぁ。嬉しいからいいけどさ……


そのまま引きずられていく優羅を見ながらリースはクスクスと笑っている…


そんなリースを見てサルテは言った


「なんだか…ちょっとお怒りかな?ウォーリア」


「仕方ないわよ。最近、優羅ったら他の女の子によくナンパするからウォーリア構って貰えてなかったみたいだし…」


そう言って、肩をすくめるリースにサルテは「そりゃないよ〜」と笑いながら言う…


その頃の二人は……


「くしっ!……なんだ?(…優羅の奴随分可愛いくしゃみをするんだな…)」
『くしっ!…はっ、誰かに噂されてるな!?(ていうかなんだ今のウォーリアのくしゃみ!!かわいいっての!)』


見事なハモリでくしゃみをしていた…






続く













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