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FinalFantasyT
3.コーネリアに到着


『うわ〜。でっかいなぁ〜。すげー』


只今優羅は一人でこの街を散策している。


リースはこの街に着いて直ぐに仲間を探さなければいけなかったため、一度優羅と離れることになった。


勿論、この街がコーネリアであることはもう知っている。


と言うことでコーネリアの観光名所と行ってもいいコーネリア城を見に来ていた。


城を観ながらキョロキョロしていると、近くにいた兵士が声をかけてきた。


「どうしたんだい?そんなにこの城が珍しいかい?」


『えぇ。ここまで大きいのは見たことないので…………………。すみません、お邪魔でしたよね』


優羅がそう言うと、兵士はいやいやと首をふった。


「構わないよ。寧ろ大歓迎だ」


そう言って気さくに笑いかける兵士は少し間を置いて気落ちしたようにこう言った。


「しかし、最近はモンスターもやたらと増えて困っているんだ。この前も護衛つきの商業者が襲われてね……。全く、どうしたものか…………………」


そうか、それであんなところに遺体があったのかと思い出した優羅は静かに心の中で冥福を祈った。


『私も、ここに来るまでにかなりのモンスターに会いました。きっと原因を探らないと駄目なんでしょうね』


「そうか…ま、何より無事でよかった」


『有り難うございます』





−おい!そっちにいったぞ!追いかけろっ!



−きゃあぁぁぁ!!!



−誰か姫をっ!




『…………………何か城の方が騒がしい気がするんですけど?』


「?確かに。何かあったのだろうか…」





兵士がそう言った直後だった。



城から飛び出してきたのは屈強な鎧を着けた騎士とその騎士に担がれている女性。


「誰かっ!助けてください!だれかぁ!」


叫ぶ女性をちらりと見て鎧の騎士に既視感を覚えた。

あの姿は……


『っ!ガーランド!?くそっ、待ちやがれっ!!』


走り去っていくガーランドを慌てて追うものの、直ぐに見失ってしまった。


『ちくしょうっ!何であんなに足速いんだよ!』


 ほぼ反則だ!あの速さ…………………


肩で息をしながら走り去っていった方向を見つめ、優羅はただ歯を食いしばることしかできなかった。





「大丈夫か?姫は…………………」


『すみません。追い付けなくて』


「いや、君が無事だっただけで良かったよ。城の方では何人か死者も出ていたから…ね」


『そうなんですか』


「ところで、君の後ろにいる娘は君の知り合いかい?君を呼んでいるようだけど」


そう言われて振り返ると…


『リース!』


確かに、今しがた別れたばかりのリースがいた。



「優羅!さっきの騒ぎは何?あなた鎧の人を追いかけていたみたいだけど……」


そう言って心配そうに返事を待つリースにさっきの出来事を話した。


「じゃあそのお姫様はガーランドに捕らわれているの?」


『そうなるかな』


「……分かったわ。今皆のこと呼んでくるからちょっと待ってて」


リースはそう言うと宿に向かっていった。


また一人になった優羅はこれからどうしようかと頭を悩ませていた。


『はぁ。これからどうしようか……。ガーランドの件は直ぐに終わるとして』


 いくらストーリーを知っているとはいえ、ここはゲームじゃない。リアルの世界だ。


 何が起こるかなんて分からない。いつ命を落としてもおかしくない世界なんだから…


「おい」


いや、そもそも世界を救ってハッピーエンドでも元の世界に帰れなきゃ意味ないんだよな。


「おい!」


 え?


『!!!!』


流石にこれは驚くしかなかった。
目の前に超がつく美形の人が立っていたのだから…………………。


「?どうした」


『…………………あ、いや、何でもない…』


さっきまでのフリーズ状態から立ち直った優羅は。一度咳払いをすると超美形の青年(恐らく24くらい)ウォーリア・オブ・ライトに挨拶をした。


『初めまして。私は優羅だ。よろしく』


「あぁ、宜しく」


ウォーリアはそう言うとフッと微笑んだ。


 うわぁ、やっぱり美形は笑うと映えるなぁ。


等と思いながら。優羅は他の三人を見た。リースと黒魔術師とモンク。そしてウォーリアの四人が光の戦士なのだろう。


するとリースはその視線に気づき他の二人の紹介をしてくれた。


「優羅。こっちの黒魔術師はサルテ。こっちのモンクはヤヌスよ」


「よ、宜しく」


「よろしくな!優羅!」


『ん、よろしく』


優羅がそう返事をしたあと、ウォーリアは彼女にこう言った。


「共に旅をしてくれないか?」


 おおぅ。いきなりの「旅しませんか?」発言!まぁ、このまま居たってどのみち帰れないし付いていくのが一番なんだろうけど……


『んー。いいけどまたなんで私なんかを?』


 理由くらいは聞いとくか。


「それは、私の恩人だからよ!それに、あなたすごく強いもの。いてくれると心強いわ」


 うへぃ。ずいぶん信用せれてるな自分……


そこまで言われると、流石に断ることなど出来ない優羅は旅に同行することになった。


勿論、断る来など更々なかったのだが……


そんなこんなで優羅光の戦士の四人と旅をすることになったのだった。


―あ、でも怪我すんのは嫌だなあ。痛いの嫌いなんだよね。



続く…………………





――――――――――――――――――――――――
あとがき
――――――――――――――――――――――――

三話目ですね。短くてすみません。始めに書いたやつからかなり訂正しているので……
ストーリーは変わらないんですが、かなり話数が増えそうです。
まだ終わらないかも…………………。


4/23:訂正



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あきゅろす。
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