FinalFantasyT
23.グルグ火山へ……
『うぇー。酔うな…結構…』
「大丈夫か?優羅。無理はするな」
『無理するもなにも……ここ。カヌーのなかだし…降りれないし……』
そう、今優羅たちはカヌーに乗り。グルグ火山へ向かっている。
流石にここまで揺れるとは思っていなかったのだろう……他の三人も気分が悪そうだった。
『何でウォーリアだけ大丈夫なんだよ。あり得ねぇ…』
「慣れているんじゃないか?」
『何で疑問系なんだよ…』
「と、とにかく…もうそろそろで陸に上がれるから…早く。進もう…よ」
ひときわ酔いやすいサルテは顔を真っ青にしながら言った……
「そうだな、早くいこう…」
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「着いたな、よし。降りよう…」
カヌーから降りた一行は、休憩もほどほどにグルグ火山に向かった。
グルグ火山内部―
『……………暑い』
流石に火山活動が活発になっているだけあって、内部はかなりの高温になっていた……
『人生初の火山内探索…か。こんなの一生に一回………あるわけ無いな』
「むしろ私はあってほしくないわ……」
「うぅ。あっついよ……火傷しそう」
「……………………」
「?…どうした。ウォーリア。何かあったのか?」
「………………………………………」
何やら様子のおかしいウォーリアにヤヌスは声をかける。
が、ウォーリアは全く反応しない…
『ヤヌス。どうした?』
「いや。ウォーリアが何か変でさ……」
『ウォーリアが?』
話を聞いた優羅はウォーリアのもとに向かうが反応しない。
『おいおい…いっくら暑くても立ち往生は行けな……って!熱っ!ウォーリアっ!鎧脱げ!!バカ!!』
鎧が熱を取り込んだせいか、熱した鉄板のようになっていたらしく。慌てて鎧を脱がしにかかる優羅……。
他の三人も慌てて優羅を手伝う。
なんとか鎧を脱がし終えた四人は盛大に息をついた。
「あー。手ぇ火傷しちまった…」
鎧を脱がし終えた後、火山内部は危険だろうということで一旦外に出ることになった。
気を失ったウォーリアを抱えて…
「大変なのはウォーリアの方だよ…結構火傷してたから…」
「まぁ、立ったまま気絶してたウォーリアもスゲーけどな…」
「二人とも!話してないで手伝って!」
『ヤヌス!サルテ!川から水を汲んできてくれ』
「おぅ。任せとけ」
「すぐ戻ってくるね」
『頼んだ』
「優羅ブリザドお願い」
『あぁ。よっと…』
コオォォォ…
優羅は気を付けながらウォーリアの体を冷やす…
鎧の熱のせいか、ウォーリアの体には火傷とみられる傷がいくつもできていた。
『……ウォーリア。お前…』
いくらなんでも、鎧のまま火山の中に入ったらこうなることくらい分かるだろうが……
「手当てしながら突っ込みいれないの…」
『何故わかったし!!』
「……顔に出てたわよ」
『……………。』
そんなに分かりやすかったのか?私の顔って…
「お、落ち込まないでよー」
『お、落ち込んでなんかない…』
ここの世界の人たちは、超能力者かなんかですか?
と、思ってしまった優羅であった。
続く……
____________________
あとがき
………えぇ。書いてみたかったのです。ウォーリアのダメなとこ…
考えてみると、火山内部ってとんでもなく高温のはずなのに。そこをさも当然というかたちで進んでいく主人公たち……
鎧着てるナイトあたりのジョブは絶対に入れない気がする。
だって、鎧が熱したフライパン状態ですからね!?
金属の熱伝導なめちゃいけませんよ!?o(T□T)o
(何があったんだよ……)
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