[携帯モード] [URL送信]

楽しむ黒猫
007





「はい、デパートに行きましょ!貴方方の服を何着か買いましょー、それから必要な物!ゴウ!」

(げ、元気だな…)


綱吉の背中を押して椿は急かした。


駅ビルに向かった。
その間中くれぐれも大人しくするよう注意する。


君達が漫画の登場人物だとバレた暁にはファンにもみくちゃになると思ってください


脅す。
先ずは服。骸は囚人服だったが幻術で誤魔化していたため、優先した。

安いキャップを買い、それぞれに被らせて買い物をする。


「六道君、これどう?」

「それでいいですよ」

「それいいものを選んでくださいよ」


椿は手にした服を戻した。


「……気を遣わなくてもいいんですよ」


骸は呟いて椿に言った。


「僕に気を遣わず、ボンゴレだけを気にすればいいんですよ」

「別に気を使ってませんよ、何の話してるんです?」

「彼らに礼を言わせたことですよ」


とぼけないでください、と言った彼を椿は見上げた。

貼り付いたままの笑みに椿は面白くない顔をした。


「気遣いではないですよ、礼儀だからに決まってるんじゃん。
 これとこれ、どっちがいいですか?」


椿は呆れたような口調で言いのけて二着の服を見せた。


「あたしの好みではこっちがいいですが」

「…………それがいいです」


椿が勧める方を骸は指差した。


「了解です、これ先に買いますから他のも選んでください」


椿は満足した笑みを洩らしてレジに向かった。

骸は彼女の背中を見つめた。


「ん!」

「…おう」


レジに立てば獄寺からぶっきらぼうに服を差し出された。


「早いねぇ」

「けっ!」

「け、じゃねぇし」


骸と獄寺の服を支払って、別々に袋にいれてもらった。


「はい、沢田君は?」

「あっちにいる」


彼の分を渡して沢田を探した。まだ迷っているようだ。


「はい、六道君。着替えてください、あたしは沢田君達を見てきますね」


骸の元に来て服を渡してから伝え、椿は綱吉の元に駆け寄った。


「沢田君、決まったぁ?」

「え、まだ…ι」

「これなんかどう?似合いそう」

「あ!本当だ…これにするよ!」

「うん。雲雀君知らない?」


服を選んで椿は見当たらない雲雀を探した。


 


[*前へ][次へ#]

第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!