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楽しむ黒猫
071 高い場所




「ねぇ、何してるの」

「何って、綱吉君達の朝食…」

君の大事な漫画が咬み殺されてもいいの?


漫画を人質にするなんて卑怯だ、と椿は項垂れた。

綱吉達のアパートの下に来たが、雲雀優先にしなくてはならないらしい。

心の中で椿は綱吉達に謝って高い場所に向かった。


「…………ここって」

「がっこー、昼間だからザ・不良ズはいないよ」


にっと笑う椿。
来たのは椿の学校。
今、敵対している不良と鉢合わせするのはまずない。

今は昼の生徒が勉強している。
不法侵入して、椿が向かったのは、非常階段。


「ここが高い場所?」

「一番高いよ、多分」


椿は笑って上っていく。
四階について、ほらっと椿は景色を指した。


「……ふーん」


目を丸めた雲雀は椿の指先にある景色を見た。


高い坂道の上にある学校からみた景色は明らかに高かった。

見渡す町並みは低い位置に広がっている。


「あたしの特等席。たまに授業抜け出して夜景をみるんだ」


ニコニコしている椿は上機嫌だ。


座って見える景色を眺めている。


校舎に繋がる扉は普段は閉めきられているらしく飽きそうにもない。

普段は使われない非常階段は全く手入れされていないのがわかる。




 


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あきゅろす。
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