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楽しむ黒猫
069



「はい、ちょっと待っててくださいね」


少し待てば醤油がかけられたベーコン付き玉子焼きと白いご飯。
彼女はそのまま浴室にいってしまった。


耳をすませば聴こえる。
シャワーの水の音。

こうゆうのデジャヴって言うんだよね。


ハナから彼女は警戒心0。
男四人の中に寝る神経どうかしてるよ、本当

僕達なんか相手じゃない、そうゆうことか。


…ムカつくな。


食べ終わった頃に彼女は出てきた。
本当に自然乾燥派らしく、髪は濡れたまま。僕が使った食器を片付けていく。


「……髪」

「ん?」

「拭いてあげるから座りなよ」


ちょっとした遊び心。
指差して言えば彼女はキョトンとした顔を笑顔に変えて頷いた。

嬉しい、じゃなくて可笑しいって言う笑い。


頭が弱点な猫。
髪をいじられると感じるらしくいやらしい声を出すし頭痛で瀕死になる。


鳴かせてみたくて彼女の髪をタオルで拭いてやった。


「……」

「…」


この前と違い遊姫椿は静かだ。
気持ちよくないと言うことかい?


六道骸にはあんなに鳴いてたクセに…


僕は意地になって指に力を入れてマッサージするように拭いてやった。


そうすれば彼女は震える。


「ひゃっあ…!もいい!」

「………やだよ」

「あっひゃ!だめだめっ!ふにゃあんっ


やっと声を上げて止めるように僕の手首を掴んだ。
僕は満足したけど、せっかくだからもっと鳴かせようと続けた。


「ワォ…」


あまりにもいやらしい声にちょっと理性が飛びそうだった。
手を止めれば、彼女は僕から離れる。


息をあらげて目尻に溜まった涙を指で拭き取った。


「ねぇ、君脇の下も弱かったりするの?」

「え、やだ、雲雀君のエッチ」


脇の下を掻いてやろうと掌を向ければ、遊姫は脇を隠して身構えた。

エッチって君が言う?


なんか頭きた。


「Σえ、やだっ…ちょ変態!!」

「ふん」

きゃあっ!!ひゃっふぇ!あははははひゃ!


ジリジリと迫れば勝手に彼女が倒れたから指先で脇を掻いてやれば悲鳴を上げて笑い上げた。


笑いながら必死に逃げようとしたけど、僕から逃げれるわけないでしょ?


やだ!ひばぁきゃぁあ!にゃはは!だめっひぬ!!ややん!にゃはあっん!

「笑いながら死ねるなら死んでみなよ」

「ざけんにゃあはっ!!


僕を怒ろうとした遊姫だったけどくすぐりに負けて爆笑した。


下で笑いもがき苦しむ彼女を楽しんで見てたけど、堪えきれなくなった彼女は僕を足で押し退ける。


仕方ないから僕は諦めてあげた。
凄く息をあらげた彼女は苦しそう。

ふん…いい気味だね



 


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あきゅろす。
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