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楽しむ黒猫
39



一番近い駅ビルのスーパーで買い物。
明日の食材も買い込む。


「雲雀君、ホタテ好き?バター焼き超大好き」

「君が好きなだけでしょ」

「じゃあ明日はホタテにしましょう、サラダも作らなくちゃ」

「君完全に主婦だね」

「ママン、って呼んでね」

笑えるね


と言いつつ笑っていない雲雀。
大丈夫呼ばれたくない、と椿は平然に返した。


帰ってくると家の中はただならぬ重い空気に包まれているのを感じる。


「お、おかえり……」

「…………ただいま?」


座ったまま顔をひきつらせている綱吉におかえりと言われて椿は首を傾げながらただいまと言ってみた。

よく考えたらここに住んでいる雲雀に言ったのかもしれない。

骸はソファに座っていて、獄寺はベランダで煙草を吹かしている。


骸も笑顔でおかえりと言われ、ただいまと返した。


「あの!椿ちゃん!」


冷蔵庫の前に立っていれば綱吉が立ち上がってカウンターから顔を出した。

必死な表情を見てから椿は骸と獄寺を見る。


骸はテレビから目を放さない。
獄寺は煙草を加えたまま綱吉を見ている。


何かあったのか?と椿はもう一度綱吉を見た。


「……ぅ……その、えと………手伝うよ…」


じーっと目を見つめていれば綱吉は何か怯んで、ひきつった笑顔でそう言った。


「あら、ありがとう」


椿は綱吉に任せて骸を見る。

骸と目が合い、彼はニコリと笑みを向けてきた。


 



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あきゅろす。
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