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大空の君 未来編
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「き、昨日は、ありがとうございました!」

「あ、ああ…」

「ていうか…子供に好かれるんですね」

「…みたいだ」


少し戸惑うランチアを紅は笑った。


「コーも着替えてきなさい」

「でかけるぞ」


奈々とリボーンに言われて首を傾げる。皆で出掛けるのか?


「ぱーちーだ」

「パーティー?」


お前はオッサンか、内心突っ込みながらも紅は聞き返す。


「昨日何があったかもう忘れちゃったの?おめでたいことあったでしょ?」


洗濯物を片付ける奈々に言われてギクリと焦った。
まさかリング戦を知っているのか!?


「ランボ君が退院したでしょ?」

「あっ!そっちね!!」


見てみればランボは何事もなかったかのようにはしゃいでいる。
身体は大丈夫そうだ。ほっとする。


「コーっ!!」

「わ!?あはは、ランボ」


目が合うなりランボは紅に飛び付いた。


「会いたかったじょー!」

「あーよしよし、あたしもランボに会いたかったよ」


すっかり元気になったランボの頭を撫でながら抱き締めた。


「山本ん家集合だからな」

「武君の?」


何でまた山本なのだ?紅は首を傾げた。


「さっさと着替えてこい」

「うん」


紅は部屋に戻って着替えた。さっさと着替えて一階にまた降りる。


「わーい!お祝い!」


腰にフゥ太が抱き付く。
可愛らしくて紅はギュッと抱き締め返した。

騒動が終わって、フゥ太も安心しているようだ。



家を出れば前に綱吉がジョットを抱えて待っていた。


「ツナ君!」

「紅…」


ほっとしたような微笑みを洩らした綱吉に抱き着こうとすれば先にジョットが紅に飛び付いた。


「ほが!?…ジョット〜vv」

「…ι」


白いライオンの青い目を見るなり紅はギュッと抱き締めた。

ちょっと寂しい綱吉。


「…身体、大丈夫?」

「ん?大丈夫!」


心配する綱吉に紅は笑顔で答えた。あの激戦でも不思議と筋肉痛はない。


「……おめでとう」


またほっとしたような笑みを洩らした綱吉に紅は今度こそ抱き付いた。


ギュッと綱吉は紅を抱き締める。


(……)


綱吉はただ黙って紅を抱き締めた。


「あぁーっ!!ツナずるいもんね!!」


あとから出てきたランボが妬いて綱吉の足を蹴る。


「ランボダメ!」


それをイーピンが叱り、綱吉は軽くあしらった。


 

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あきゅろす。
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