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モテる美形兄
1
僕は10歳も離れた兄貴と暮らしている。
僕が4歳の時に両親が離婚して、
母方の祖母に預けられたが
6歳になった頃、その祖母が他界して
それからはずっと兄貴に育てられてきた。
高校に行きながら僕の為に
バイトを何個も掛け持ちして
それなのに勉強は学年トップで運動神経もいい。
背も高く、容姿も整った顔立ちで愛嬌があり
兄貴はかなりモテていた。

そんな兄貴は、モテる故かなりの遊び人だった。
もう27歳になるというのに
毎日毎日女と遊んで、毎回違う女で…
僕の気持ちも知らないで遊び回る兄貴に
そろそろわからせてあげないといけない。
僕以外の奴と遊んでいたらどうなるのか…


―ガチャッ―

「ただいま〜」

家に帰ると見知らぬ女性物の靴が…

「チッ、また女連れ込んでるのかよ…」

部屋に入ると隣の兄貴の部屋から
聞こえてくる女の喘ぐ声。
兄貴は僕以外見ちゃダメなんだよ。

鞄を床に投げ自分の部屋を出て
兄貴の部屋の前に立つ。

中から聞こえてくるのは
規則的なベッドの軋む音
その音と合わせるかのように喘ぐ声
兄貴が囁く優しい甘い言葉




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