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小説
もしも お前が……        おまけみたいなものです。射手座視点で





聖域は堕ちただろうか。
胸の女神だけが現実感を伝える。
傷だらけの体。すでに麻痺した痛み。立ち上がることも出来ず。
もしもサガが教皇だったなら、こんな失態を演じなかっただろうか。
そして。
もしも…名を知らぬ、サガとして聖域にいた彼が双子座だったなら守りきれただろうか。
嗚呼。
もし
もしも女神が転生なんかしなかったら……。

「君!その怪我はどうした!?」

「嗚呼……」
もしもここで、誰も現れなければこれ以上の犠牲を出さずにすんだかもしれないのに。
現れた初老の東洋人に女神を掲げる。
「この子を……」
「この子は…!?」
震える腕。早く受け取って。
「この子は…二百数十年ごとに生まれ出でる地上の守り神アテナの転身…。どうか…守って下さい」
「この子が…」
「嗚呼……そして、これは射手座の聖衣…。未来を…女神を守る少年にどうか…」
嗚呼それまでに何人…否。何百人死に絶えるのか。
「嗚呼……どうか…どうか……」
「分かった。預かろう。私の名は城戸光政。君は?」
「俺は……」
『俺』なんて言ったらまたサガに教皇としての自覚が無いって怒られるかな。



「俺は……アイオロス……………………」






あとがき
もしもアイオロスが教皇ですぐに海皇戦が始まっちゃったら
この地点で老師とシオンを残して黄金全滅ってどうしよう…
続きは書けませんね…
星矢達は出せても聖域が存在してるかどうかがかなり怪しい
冥王十二宮戦もアテナエクスクラメーションもできない……
童虎とシオン残りって、まるで前聖戦のときみたいになってしまった




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あきゅろす。
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