novel
超天然ぼけのポジティブ少女・M
すこぶる天然ボケなのだか、
人を明るくする雰囲気をもつ少女、M。
おっとりしていて、前向きで、
いつも楽しそうに笑っている。
彼女と話していると、なぜかみな明るい気持ちになる。
だが彼女の幼なじみたちは、
目が離せずハラハラしどおしなのである。
なんだかんだでトラブルメーカーなところがあるのだから。
そんな彼女なので、うっかり
親戚の家の神社が封印していた大妖怪を目覚めさせてしまった。
が、それも当然。
実は彼女、その大妖怪と因縁のある巫女の魂を
受け継いでいたのである。
偉大なる清めの力。
大妖怪が唯一従うことを認めた巫女。
ただし彼女は相変わらず無自覚およびどこ吹く風。
自分がそんな偉大な力を持っていることも、
自分の出生が忌まわしいものであることも。
魂の強さ。
運命を受け入れその上で生きることを選ぶ覚悟。
天然ボケでおっとり笑っているその姿からは、
とうてい想像できない悲しみも、
同時に背負っているのである。
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