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novel
大家族のマスコット・H
 姉さん兄さんが11人もいる。そんな大家族の中の末っ子として、かわいがられ、甘やかされている少女H。その割にはわがまますぎるところはなく、そして家の外では大人しいらしい。末っ子らしく、顔色を読むのは上手だが、まだ小学4年生なので自覚はない。いまだ、なぜ・なに・どうして、が口癖。

 すべて母親が違う兄弟姉妹といういささか風変わりなこの家に、小学校へあがる直前に引き取られた。父親は有名な某企業の社長。認知した子どもたちを一か所に集めて住まわせており、彼女もその一人だった。

 それでもきょうだいで仲良くやっている。特にHは、こんな複雑な関係のなかで、無邪気な笑顔をふりまくマスコット的存在なのである。ツインテールがトレードマーク。優しい次女に髪を結んでもらうのが大好きで、服選びはおしゃれ番長の四女におまかせ。一番上の高校生の姉はちょっとおっかないけど、頼りがいがあって母親みたいだと思っている。自分の本当の母親は覚えてないけれど。

 なんだかんだ言ってはいるが、姉さん兄さんのことが大好きな、甘えん坊である。

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