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今日君にサヨナラ≠
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今何時なんだろう。


時計に目をやると四時を指している。


倒れたのが昼休みだから四時間近く寝てたのか。


そりゃ先生もいなくなるな。


外ではグランドで運動部が練習している。


もう眠くないな。


でも、帰りたくない。


しょうがなく私は誰かが持ってきてくれた自分のカバンを持つと屋上に向かった。


思いドアを開けると広がる夕焼け。


湊がよく『屋上は景色が綺麗』と言っていたが本当だった。


翔も青とオレンジが混ざり合う瞬間が好きだと言っていたな。


…今は昔のことだけど。


何か空見てたら目頭が熱くなってきた。


涙ってこんなに透明だったっけ?


「あ…」


視線を下ろすと見慣れた後ろ姿があった。


小柄の可愛らしい女の子と


泣きたくなる程好きな人。


「か…ける」


泣くな。


わかってたことじゃないか。


翔はモテるから彼女ができたんだ。


ただそれだけ。


喜ばなきゃ。


もう期待しなくていい。


好きでいる理由が無くなったんだから。





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あきゅろす。
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