今日君にサヨナラ≠
4
こんな不安定な生活にも慣れちゃった。
「木村生きてる?」
私の隣から声がした。
「死んでるわけないでしょ」
私が睨むと隣の席の高崎は少しビビっている。
「かか、顔が死んでた」
顔が死んでるなんてレディに失礼だろ!
…気分が悪いせいか怒る気がしない。
何か、頭ぼぉーっとする。
「おい!大丈夫かよ。
ってあんた木村の…」
高崎の声が遠くなる。
意識が途切れる寸前、温かいぬくもりを感じた。
目を開けると見慣れない天井が見えた。
すぐに感じる鼻のツーンとする薬品の匂い。
「…保健室?」
起き上がると私は保健室のベッドに寝ていたのに気づいた。
ベッドの周りはカーテンでしきられている。
私倒れたんだっけ?
自分で保健室に来た覚えはない。
ということは誰かが私を保健室まで運んでくれたらしい。
先生かな?
高崎には無理だろう。
取り敢えず先生に報告しようとカーテンを開けるが生憎先生はいなかった。
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