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今日君にサヨナラ≠
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「別れよっか」


気づいたら、そう言ってた。


嫌いになったわけじゃない。


他に好きな人がいるわけでもない。


ただ、今のままじゃダメな気がした。


私の言葉に翔は「わかった」と言って私の前から去った。


あまりに呆気ない関係だと思った。


もともと告白したのは私の方だったから彼は私のこと好きじゃなかったのかもしれない。


そう思うとこれで良かったのだと思う。


三月の春の風が吹く。


翔と付き合って、丁度半年の日のことだった


好きだったのは自分だけだったのか…。


皮肉にも付き合って丁度半年なのを喜んでいたのは私だけだったみたい。


わかってた。


彼は優しいから断れなかっただけだって。


私に合わせてくれていただけだって。


───だから。


好きだから、終わらしたかった。


翔を解放してあげたかった。


後悔したって遅いのに。


離したのは私なのに、涙が溢れて止まらない。


あぁ、好きだったんだ。


改めてそう実感する。


私じゃダメなのに


翔を笑顔にできるのは私じゃないのに。


わかってたけどさ。


やっぱ失恋は苦しいや。





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あきゅろす。
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