[携帯モード] [URL送信]

goodbye boy
8



「…遅かったじゃねぇか時雨。
俺に起こしてもらうなんて良い度胸だな」



「社長出勤とは入学初日からやりますね」



口元をひくひくさせて無理矢理笑顔を作っている零士と怖いくらい笑顔で喋る満。
時雨は二人に苦笑いで返すが冷や汗が半端じゃない。



「「おまけに汗までかいてフェロモンまきちらしちゃってさー」」



風紀委員の明智望と明智新が声を揃えて言う。
二人は時雨と同じ一年で双子。
オレンジの髪が望でピンクの髪が新、カラフルというより目がいたくなる兄弟だ。

いつも二人で喋るので声も二倍大きい。



「そのくらいにしてやれ、時雨が泣くぞ」



助け船を出してくれたのは風紀副委員長の苑田羽津。
短髪黒髪で爽やかさ満点の兄貴肌だ。
学年は二年で去年まで風紀委員長だった。
もし時雨がいなかったら今年も彼が委員長だっただろう。



「は、羽津…!」





[*前へ][次へ#]

8/10ページ

[戻る]


あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!