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goodbye boy
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そんな中堂々とステージの上で挨拶をしているのは見間違うことなどない、弟の時雨だ。
三年前とは幾分成長しているせいか男らしくなっているのだがやはり儚い雰囲気は変わっていない。
守ってあげたくなる美しさ。
ああ、やっと会えた。
晴樹は時雨の姿に目を奪われているとあることに気づいた。
───遑時雨=H
自分達の苗字は相坂≠フはずだ。
母親の旧姓は斎籐=A遑≠ェの名を持つ者はいない。
じゃあ何故時雨は遑≠名乗っているんだ?
もしやバレない為?
だとしてももう遅い。
自分と直人はもう君を見つけたんだ。



「───逃がさないから」



小さく呟いた言葉は歓声の中では響かず、隣にいた直人ですら気がつかなかった。















式が終わり片付けをしていると憤怒の役員達が時雨につめよっていた。





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