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goodbye boy
6



意思の強い心、時々見せる儚さに皆惹かれるのだ。
抱きたいランキング一位、抱かれたいランキング二位の風紀委員長である。
急いで走った為垂れている汗は彼をよりいっそう色気たたせていた。



時雨が去っていったステージを直人と晴樹は目を見開いたまま見つめている。
三年前より大人になった時雨がいたのだ。
直人は未だ実感が湧いていなかった。
想像以上に、時雨の存在は遠かった。
あのトロくてドジが多かった時雨はいなかった。
美しく儚い雰囲気を持つ男らしい性格。
だがその中に何故か守ってあげたくなる、そんな子。
不思議な感じだった。
以前だったら人前に一人で出ることすら躊躇われた時雨が今は風紀委員長だ。
そんな強い時雨に直人は惹かれた。



いきなり大きくなった歓声に閉じていた瞼を開くと思いもよらぬ人がいた。
他の役員達より明らかに人気があるのかずっと待たせられたのに周りは嫌な顔や批判すらせず歓声の声をあげる。





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