goodbye boy 3 つまり一番人気があるのは生徒会長である零士なのだ。 まぁ風紀委員長と僅かな差しかないが。 「じゃあ次は風紀委員長です。 今年の委員長は生徒会長と僅か五票の差しかなく、しかも当時中等部だったのにも関わらず選ばれた期待の一年生です」 そう風紀委員長は一年生、当時は中等部三年の生徒会長だった。 だがあまりの人気に是非、とのことだったので風紀委員長になった。 頭脳明晰、容姿端麗、運動神経抜群、家柄は理事長の甥、零士の従兄弟なだけあって良い。 そして人望も厚い完璧人間だ。 …マイペースなところを除けば。 ───間に合えよ時雨。 相棒を思い、零士はまたため息を吐いた。 晴樹と直人は行われている式を淡々と見ていた。 この体育館のどこかに時雨がいる、そう思うとつい周りをキョロキョロと見てしまう。 周りの生徒も見慣れない美形二人に視線を向けている。 [*前へ][次へ#] [戻る] |