宵闇に曙光を
2
「今日入寮に来ました相坂瑠樹です」
ペコリと頭を下げる。
「あぁ外部生のね。
俺は寮長の神崎誠、よろしくな。
今部屋の番号入力するからカードキー貸して」
私は自分のブラックのカードキーを誠に渡した。
カードキーに番号を打ち込むとかスゴッ!
でも私のカードキーは寮官室まで開けられるくらいだし部屋の番号打ち込まなくても開く気がする…。
「はい、これでオーケーだ。
…お前の荷物は全部部屋に運んであるはずだがお前の後ろにあるのは何だ?」
私の後ろを覗き込んで不思議そうに訊いてくる。
多分松茸でいっぱいになったカバンと蘿で縛ってある熊のことだろう。
「今日の夕飯です」
熊鍋に松茸ご飯、そういえばお腹空いてきた。
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