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宵闇に曙光を
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…お、重い。



「理事長、このままだとリュウキ君を押し潰してしまいますよ」



頭上から品のいい声がする。



「ご、ごめんよリュウちゃん。
会えたのが嬉しくてつい押し倒しちゃった」



私から体を離すと「てへ☆」と舌をだす三十路後半の男に殺意が湧く。
押し倒したんじゃない、押し潰したんだろーが!
私の殺気に気づいたのか慌てて視線を反らした。



「そんな顔で見たらこの学園じゃ襲われちゃうよ」



なんて意味わからないことまで言ってくる。



「叔父さん、今は“俺”なんだから襲われるわけないでしょ。
この学園は共学といえども男子しかいないから成立しない」



私がフンッと鼻を鳴らすとさっきの品のいい声の持ち主であろう男性と目が合った。
ノンフレームの眼鏡がよく似合っている、少し長めの茶色い髪をワインレッドのリボンで結んでいる薫先輩みたいな中性的な美形。



…い、イケメン。





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