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曲‐メロディー‐に魅せられて
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「───嘘でしょ!?」



未だ信じられないと声を出す拓也。



「…科学と保健の二人は今実家に帰っている」



喚く拓也に爽都は冷静に返した。



生徒会室は優、宏樹、大毅を含め皆暗い表情をしている。



来るとはわかっていたがまさかと思った。



キョウの魔の手は学園だけではなかったのだ。



科学の亘と保健の裕淮の実家と関係を持っていたほとんどの企業が次々と契約を打ち切ってきたのだ。



なので連絡を受けた二人は朝戻っていた。



このタイミング、何をしたのかわからないがおそらくキョウの仕業だろう。



「…完璧に潰すつもりなんだね」



唇を噛み締めた優が言った。



世界有数の大企業である自分達の実家にまで圧力をかけることができるなんて。



それほどまでに、自分達を、“黒薔薇”を憎んでいる人物。



「あ、した」



黙っていた宏樹が口を開いた。



「明日、は、アレの、日=v



そうだ明日はあの日≠セ。



背中に嫌な汗が流れる。



───明日は、あの日から丁度四年だ。





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