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曲‐メロディー‐に魅せられて
3



貴殿方が全てを、彼≠“無”にするのなら。
私も貴殿方を“無”にしてあげよう。
貴殿方が全てを、≠“”にするのなら。
私も貴殿方を“”にしてあげよう。




「テメェ等邪魔だ、失せろ」



生徒会の群れの真ん中にいた黒髪の男が周りに言った。



着崩した制服を着て不機嫌を顔に出すせいでせっかくのイケメンも二割減である。



伊集院爽都、生徒会長を中学の頃から務めている学校一の権力を握る男だ。



爽やかとは名前負けなのか爽やか以前の問題として傍若無人、唯我独尊の俺様自己中野郎。



三年前の戦争の重要人物でもある。



「僕等見せ物じゃないし、目障りだから」



伊集院爽都の右にいる茶髪の男が中性的な顔立ちに笑顔を張り付ける。



神林優、伊集院爽都の幼なじみで生徒会副会長。



名前通り笑顔で優しいイメージの王子様で有名だが“黒薔薇”の時は参謀だったので、その笑顔も計算の内だったりする腹黒だ。





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あきゅろす。
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