曲‐メロディー‐に魅せられて 2 昨晩の事件に関して会議室では実行委員会が開かれていた。 そこに生徒委員と体育委員、美化委員の姿はない。 これは生徒会長である爽都の意図的なものである。 キョウは一度やったら二度はしない。 根拠すらないが皆それに納得した。 次狙われるとしたらこのメンバーの誰かだ。 キョウが倒した三人は実行委員の中でも喧嘩が強い武道派。 知って倒しているのならキョウは案外近くにいるのかもしれない。 そう思うと何とも言えない気持ちが渦を巻く。 「取り敢えずは危険だから行動する時は必ず二人以上ね」 拓也が周りを促す。 「放送は広報と、保健は科学と図書、生徒会は風紀と行動することを命ずる。 以上、今日はこれにて解散」 爽都はそう言って会議室をあとにする。 生徒会と風紀委員長である大毅もついていくと他の委員もペアの委員と共に会議室を出た。 [*前へ][次へ#] [戻る] |