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曲‐ﾒﾛﾃﾞｨｰ‐に魅せられて 8 「俺はやらなきゃいけないことがあるんだ。 その理由は言えないけど、だから真実が知りたいんだ」 目の前にいる朔に何と思われても、自分の意志は変わらない。 相良は決意を固めた。 その彼の表情に朔は考え始めた。 ずっと、この三年間黙秘し口外されなかった真実。 それはこれからも語られることのない真相。 隠しているのは実行委員会を含めた“黒薔薇”だ。 「…それだけの決意があるなら私達親衛隊は口出ししない。 下の方にも親衛隊長として伝えておくけど、もしかしたら吉田さん達のように勝手に行動する子も出てくると思うから注意してね」 手出ししないと言った朔の言葉に相良は一瞬耳を疑った。 絶対実行委員会の害になる自分を放っておくのだ。 親衛隊長として良いのだろうか。 「朔は…いいのか？」 確かめるように朔の顔を覗きながら訊ねる。 ［*前へ］［次へ#］ [戻る]  |