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曲‐メロディー‐に魅せられて
9



飛び降りた人物は顔を隠すように白い仮面をつけ、小柄な男の前に立ち二人組の方を向いていた。



「飛び降りて傷一つねぇなんて人間じゃねぇよ…」



「人間じゃない…?
もしかしてお前が“不良狩り”…」



言い終わる前に、喋っていた青髪の体が吹っ飛んだ。



見えなかった仮面のパンチに赤髪は目を見開き吹っ飛んだ青髪の方を振り返る。



その一瞬のスキに仮面は回し蹴りをくりだし呆気なく赤髪も青髪の方へ吹っ飛んだ。



「真実を隠すのは己の為か」



仮面の嘲笑うような口調に小柄な男は背中に嫌な汗を出した。



この人はさっき青髪が言いかけていた通り今事件になっている“不良狩り”なのだろう。



自分が襲われても返り討ちにしてやるくらいの勢いだったが気絶したままピクリとも動かない二人組を見てやはり噂は本当だと実感した。



自分が相手にできる人物ではない。



桁が違いすぎる。





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あきゅろす。
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