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07-GHOST
コナツ彼女
名前カタカナ推奨
(ギャグ)最後は甘!
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私の彼女は、最強な気がしてならない。








「久しぶり、コナツ!!」


「凛さん!!帰ってきたんですか?!言ってくれれば迎えに行ったのに…」



「コナツ、きっと少佐のせいで休みとれないだろーなぁって思って連絡しなかったんだ。それに、こうやってブラックホークのコナツがわざわざ立ち止まって話をしてくれてるなんて優越感ありまくりだよ♪」



「凛…」




「まぁ、コナツの彼女でいられることが1番いいことなんだけどね!!」



そう言って、彼女は微笑んだ。


書類運びをしていると、長期任務を終えて要塞に戻ってきた彼女と偶然会った。最後に顔を合わせたのは1ヵ月と3日前。少し疲れた顔をしてるのは気のせいじゃない。





「私も、凛の彼氏でいられることが1番いいこと…幸せですよ?だから早く部屋に戻ってください」





「…え?」





「隠そうとしても無駄ですよ?長期任務大変だったんですよね?疲れてる彼女と立ち話を長々とするほど私は薄情じゃないですよ?」






「やっぱコナツには誤魔化せないかー…ちょっと嫌なことがあってさ?」







「…話は明日にでも聞きます。だから「凛ちゃん?!」…?」





部屋で休んでください。そう言おうとすると、彼女を呼ぶ声が聞こえた。しかも"凛ちゃん"って馴れ馴れしく…(怒)






「あ…………シュリ君」



凛が思いっきり…心の底から嫌だという表情をした。相手はあのシュリ。当然といえば当然だ。







「久しぶりだね!!1ヵ月ぶり…かな?長期任務だったんだよね!!僕はコナツお兄様と同じでベグライターになったんだ♪しかもアヤナミ様のベグライター!!すごいでしょ、凛ちゃんっ!!!パパがなれって言ったからなっただけなんだけどねー」




「…………」




さすが、オーク家きっての馬鹿息子。凛が不機嫌になってるのに気付いていない。…というか、私も相当頭に来てるんだけど…。






「そうそう。あの元奴隷と出来損ないの執事、ここからいなくなったんだよー?あ、凛ちゃんは知ってるか!!仲良さそうにしてたもんね。それにしても、未だに僕分からないんだよ。何でいつもあいつ等を庇ってたの?元奴隷のくせに生意気じゃん!!君みたいに…か、可愛い子には不釣り合いだったじゃん。あ、もしかして弱みでも握られてたの?だから彼を庇ったりしてたんだね?うん、そうだよね。元奴隷となんか仲良くする必要ないもんね」





シュリは言いたい放題テイト・クラインとその友人の愚痴を言う。お前に2人を貶す権利なんてないのに。それに…死者を愚弄するのは、












「あら、ごめんなさい!!」




不意に凛は頭を下げて言った。シュリは呆然としていた。私も、彼女の言動には理解できない。










「あなたシュリ君の偽物ね?」




「「…え?」」


シュリとハモったのに一瞬嫌悪を感じたが、それよりも凛の考えが全く見えなくて、気になって仕方ない。






「だって、私の知ってるシュリ君はみんなに優しいもん。元奴隷とか関係なしにみんなと仲良くして慕われてるはずだわ。貴方は偽物。どーりでへなちょこで失敗作で残念な顔してると思った!!それに、人を貶すことでしか自分の価値を見出せない哀れな人がシュリ君なはずないわよ!!何か違和感ありまくりだったんだよね!!あーすっきりした!!シュリ君に悪いことしちゃったなぁ。へなちょこ駄作の顔と間違えちゃっただなんて!!そーいえば、今はどこで何してるんだろー。シュリ君の偽物君は知ってる??」





…っ!!!



笑顔のオプション付きで言うから、タチが悪いと思う。ってゆーか、笑いを堪えなきゃいけない私のことを考えてください。






「(へなちょこ…?失敗作?残念、駄作…?!)よ、用事思い出したんで失礼します!!!!」





シュリは半泣きで踵を返し、すぐに姿を消した。凛がめちゃくちゃ笑顔ですっきりしてるのは、きっと………






「あースッキリした!!!私の上司がずーっとシュリ君を褒め称えるようなことばっか言ってたからイライラしてたんだよねー。ものすっごいスッキリした!!お肌ツルツルって感じ♪」




凛、貴方って人は…







「じゃぁ、本当にツルツルかどうか確かめなくてはいけませんね」




「っ!!あ、え、う、コナツ///」





頬を染めて俯く彼女は、言い表せないくらいの可愛さ。彼女を見るだけで癒される。



「何ですか?」






















「…ほんっとーに、凛には敵いませんね…」





"今晩、部屋で待ってるからね///"



上目遣いでそう言って言い逃げした彼女。彼女は最強だ。仕事に真面目でいっつも書類整理に追われて、書類が恋人だとヒュウガ少佐に笑われたことのある私の心を、一瞬で昂らせた。あぁ、今日はいつもより早く仕事を終わらせよう。そして、凛と残りの時間を2人きりで過ごそう。俄然やる気の出た私は、軽くなった足を進めた。










私の彼女は、いろんな意味で強い。

そう、再確認した日だった。





(お邪魔します、凛)


(待ってたよ!!ちゃんとお風呂にも入ったんだから!!!)


(…まったく、貴方って人は本当に…///)



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