御注意を。
恋人未満スタート
ギャグ(?)
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あぁもう、本当に死にそうだ。てゆーか寧ろ死にたい。なんで私がこんな…
「桜井、この書類を届けに行ってくれ」
「はい、わかりました!」
「兄は元気がよくて何よりだな」
「元気が取り柄なんで(笑)では、行って参ります」
「あぁ、それを届けたら上がって良いぞ(届ける場所が場所だしな)(簡単に帰ってこれるわけなかろう)(きっと定時ギリギリまで呼び止められるのがオチだ)(それで怒ると可哀相っだしな)」
席官でもないのに、朽木隊長に使われなきゃいけないの――?!!
ただの平隊員の私。前まではこんなに忙しくなかったんだけど…。友達のルキアが、阿散井副隊長と仲が良くて、この前初めて仕事以外でお話した。阿散井副隊長は人懐っこくて、平の私なのに凄く良くしてくれた。……いや、良くし過ぎなの!!隊舎内で会う度に挨拶してくれて、最初は本当にいい方だなぁって思ってたんだけど…。
普通に私に話しかけるもんだから、いつしか雛森副隊長や吉良副隊長、檜佐木副隊長、松本副隊長…しまいには、市丸隊長や浮竹隊長、卯ノ花隊長に自隊の朽木隊長とまで面識回数増大で、平なのに仲良くしていただいてしまって…っ!(特に)書類届けとか、廊下ですれ違ったとき、手伝ってって頼まれたら断れないし、ちょっとお茶しようって(強制的に)誘われても断れないし…なんかもう、私の平穏はどこへ隠れた?!って嘆きたくなる日々に変身。(涙)
(市丸は、凛が可愛いから付き纏ってるだけ)(朽木は、元気のよさが心地良いという理由で、気分を害したらとりあえず凛を呼ぶ)(他は、凛の雰囲気が好きでとりあえず一緒にいるきっかけのために書類運びを手伝わせたり、お茶しようと誘ったりする)(可哀相の一言)
「六番隊、桜井で「いらっしゃぁ〜い!!ねぇ、ちょうど現世のお煎餅があるから一緒に食べよ?食べるわよね?よし、じゃぁお茶持ってくるから座ってなさい!」…ハイ(泣)」
松本副隊長はもの凄くいい人。姉御肌で頼りになる。…だけど、サボりの常習犯。(らしい)本人は、たまたま私と休憩時間が重なってるだけだって言ってるけど…。会う時に必ず食べ物や飲み物(主にお酒)を持っている松本副隊長のその言葉に信憑性は全くない。(きっぱり)
てゆーか…私、まだ一度も十番隊の隊長を間近で見たことないんだよね〜。銀髪の最年少の隊長ってのは知ってるんだけど…。松本副隊長を見る限り、みんなに甘い隊長なんだろーなぁ。最年少なだけに、子どもっぽくて可愛かったり!!…って、隊長に対して失礼か(焦)
「てゆーかこの間に逃げた方が得策なんじゃ…っ!」
のうのうと座ってる私の馬鹿!今のうちに逃げて、せっかくの早上がりを1人で満喫した方がいいじゃん!(姉御肌で頼りになると言っても、副隊長なだけに話す時はいつも緊張しちゃうんだよね!)
松本副隊長…申し訳ございません!私は平凡の平隊員なんです!!
とゆーわけで…ダッシュで逃げるべし!!
「うぉっ?!」
「ぎゃっ…っ?!」
逃走失敗。隊舎から出ようと飛び出した瞬間…誰かさんと正面衝突!まじで申し訳ない!…って謝りたいのに。痛みのあまり涙出てくるし、声でないし…っ(心の中で喋りまくる私は最早重症なのかもしれない)
「悪い、大丈夫か?」
「…は、い゛っだい゛、じょ、ぶ、で、あ、り、ますです…っ」
って、"ますです"って何語だよ!!あからさまに大丈夫じゃない返事だよね?!自分のばかーん。
「だ、大丈夫なわけないだろ、涙目だぞ?!本当にすまない…(あれ?何でこんな下手なんだ、俺?)」
「は、は、は、な、ぶつけた、だけなんで…っ(痛い、ものすごく痛い)」
「悪い…四番隊で見てもらうか。……よっ」
「ふぎゃっ?!」
う、宇宙人並みの変な声だしちゃったよ、てゆーか、担がれてる?!(何で肩に担がれてるの?!)
てゆーか凄い、この人…。瞬歩で四番隊に来ちゃったよ!あそこからじゃ地味に遠いのに、1歩できちゃったよ、この人!しかも私を担いで!そーいえば、顔見えないから誰かのか分かんないよ…(今更)
「卯ノ花、ちょっとこいつ見てくれ」
「はい、分かり…桜井さん?」
「「…へ?」」
「知り合いなのか?(四番隊の奴か?)」
「お、久しぶり…でもないですね、卯ノ花隊長。(隊長を呼び捨て?!まさか…)」
「えぇ、まぁ…。日番谷隊長、彼女をこちらへ…」
「あぁ」
い、今日番谷隊長って…っ!!
〜〜〜治療中・しばらくお待ちください〜〜〜
「今度からは気をつけてくださいよ?」
「以後気をつけます。ありがとうございました!」
「それと…またご一緒にお茶会しましょう?」
「はい、喜んで!!」
卯ノ花隊長と別れて、(何故か)一緒に廊下を歩く私達。そう、日番谷隊長だよ!
「あ、あの!!!」
「…何だ?」
「本当に申し訳ございません!ぶつかってしまった挙句、四番隊にわざわざ運んでいただいて…っ」
「いや、こっちこそ悪かったな。ぼーっとしてて気付かなかった」
「いやいや、私の不注意です!!」
・・・・・・。(エンドレス)お互い悪かった合戦を続けて、終止符を打てなくて……
「…っお前、名前は?」
「すみませ…っ?あ、えっと、六番隊隊員の桜井凛です!」
「桜井、か…。面白いな、お前」
「ふへっ?」
「(そーゆー反応が面白いんだよなー…)お前、もう上がりか?」
「そ、そうですけど…(何故か嫌な予感)」
「俺もあと少ししたら上がりだ。今日のお詫びと言っちゃなんだが…食事でもどうか?」
「(食事?!)はい、喜んでお供します♪♪」
「(食事でそんなに喜ぶのか…?)」
即答してしまった私。気付いた時には十番隊の執務室に…。(とゆーことは、)
「あら、どこ行ってたのぉ〜?って、隊長と一緒?!」
「ど、どうも…」
「……松本、お前残業」
「え゛…っ」
「当たり前だろ?!俺が最後に見た風景と違うと言ったら茶菓子の山がなくなってるのだけで、書類は全然手付かずだろ?!」
「だってぇ〜………(チラッ」
や、やばい、スペシャルにやばい、デンジャラスにやばい、松本副隊長と目が合ってしまった…っ
「凛、丁度いいところにいるわねぇ〜。貴方の書類整理の手早さは、席官じゃないけど席官レベルってことは知ってるのよぉ〜?」
そ、それは貴方達が私を遣うから、急いでやらなくちゃって思って…っ
「め、滅相もございませぬ!そ、それに私はこれから「悪いな、松本。こいつは今日、この後俺と夕食に行くんだ」…ひ、日番谷隊長…っ!(貴方の優しさに感激です!)」
「え、まさかデートですか?!」
「なっ…//」
「そーよねぇ。修兵も恋次も市丸も、浮竹隊長やあの朽木隊長まで信頼(という名の好意)を寄せる平隊員の凛だものねぇ〜。そりゃぁ隊長も…ふーん、へーえ」
信頼というより、パシリに近いような…
「(そんなに?!)…大変だな、」
「ひ、日番谷隊長…っ!!(貴方だけです、そんなこと言ってくれるのは、)さすが、大きいだけありますね!!」
「「・・・大きい??」」
「・・・へ?!まずいこと言いましたか…?」
え、私やっちゃった系?!食事なしとか言われちゃう系?!
「…ねぇ、聞いてもいい?何が大きいのかしら?」
「え?身長に決まってんじゃないですか」
刹那、日番谷隊長の空気が(もの凄く)温かくなった。
「…た、確かに隊長よりあんたの方がちっさいけど…(隊長が大きいですって?!天然で言ってるのかしら、この子……本当に可愛いわ!天然無自覚で隊長を落とす台詞吐くなんて!!)」
「ぶつかったとき、丁度隊長の胸板にぶつかっちゃって……あ、今更なんですけど、隊長にお怪我はありませんか?!」
「…本当に今更な。あれくらいで怪我するわけないだろ。(身長が大きい、か…///)」
「よ、よかった…(心なしか、隊長の顔が赤いのは気のせい…?)」
「そ、それより、桜井。食べに行くか」
「!!!はい、では松本副隊長……ごめんなさい。次はお手伝いしますんで…(今回はご勘弁!)」
「(あーもう、いい子だわ!隊長には勿体な……いや、合ってるかもしれないわ!次の瀞霊廷通信までに付き合っちゃえば…廷内1の最年少カップルに…いいネタになるわー♪)(ムフフ)」
な、何か今……この人ムフフって笑いませんでした?!私の気のせいだよね?!
「行くぞ、」
「あ、はい!!!」
食事食事♪(切り替えが早い)
(さーて、2人がくっつくきっかけをたーっくさん作らないと♪)
〜〜〜数日後〜〜〜
「凛、今日から十番隊の九席…頑張れよ」
「うん!!ひーくんの為に頑張るよ♪」
( ラブラブな2人になりました )
「隊長?ここはちゃんと名前で呼んでもらうべきなんじゃ…?」
「ばーか」
「え?」
「"ひーくん"なんて呼べるのは今のうちだけだからな。もうしばらくだけ、このままでいい」
「(ははーん…。今のうちねぇ。将来は同じ名字だから、呼べないもんね!さっすが、隊長ってばかーわいー♪)」
「それより松本、手動かせ」
「……はーい(やっぱ可愛くない!)」
「ひーくん!!休憩しよう?」
「…あぁ」
「(眉間の皺が一気になくなったわ、この人!!やっぱ可愛い!!)」
十番隊執務室は、愛で溢れちゃってます。
駆け込み乗車ならぬ飛び出し逃走には、
御注意を。
(そのうち、心臓も飛び出しちゃうんじゃない?)
―――――――――
ベタな出会い頭にぶつかるパターン。
・おまけ・
「松本……誰が"最小"だあぁ?!!!」
「エヘ★じゃ、後は任せた、凛!」
「ひ、酷いですよ、松本副隊長〜〜〜!!!」
―――――――
乱菊は、瀞霊廷通信の見出しを本当は最年少カップルというふうにしたかったのですが…印刷ミスで、最小カップルになってしまいました。
(お わ り)
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