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確かに君の声がした
超短文
原作最終話辺り
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何も見えない






何も聞こえない








何も感じない









コ ワ イ








あぁ、なんかもう疲れた

自分の姿すら見えなくて

独りで

テニスって、こんな辛かったっけ?











――――――リョーマ







何も聞えなかったのに






どうして声がするの?






どうして



凛の泣き顔が





何も見えないはずなのに







――――――なにやってんのよ!







こっちが聞きたいよ




ねぇ、なんで








――――――立ちなさい、リョーマ!








あぁもう、うるさいな










「そんな叫ばなくたって、聞えてるし…」























俺が見たいのは
あんたの泣き顔じゃないんだよ

俺が見たいのは
笑顔の凛なんだ






急に体が軽くなった。目の前には一筋の光。あぁ、あれはいつもの部活の風景だ。みんな必死で練習してる。みんな一生懸命、上を目指している。

どうしてだろう。

その答えは、テニスを始めた時から知っていたんだ。




(感覚が戻って)


(前を見据えた)













「テニスって、楽しいじゃん」



脳裏に浮かんだのは、みんなの笑顔だった。





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適当に手に取った漫画がちょうどリョーマが幸村にこてんぱんにされてたところ。リョーマ頑張ってよ!って心の中じゃなくて声に出して叫んだ瞬間思いついた突発小説(笑)

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あきゅろす。
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