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you say GOOD BYE (悲恋?)
リョーマ彼女
別れちゃいます
続編ありで
最終的にはハッピーエンド
(つまり甘?)
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「じゃ、部活終わったら迎えにくるから…待っててくれる?」


「え、ごめん。先に家に帰るね」


「…分かった。じゃ、ばいばい」


「うん、また明日ね!」



こうやって、毎日彼氏を待たないで帰る私は本当に彼女でいていいのか。



彼、越前リョーマと付き合ったのは1ヵ月くらい前のこと。え?何で"1ヵ月くらいって曖昧なわけ?"って思った?だって……ぶっちゃけて言うと、好きとかあんま分かんないから。告白してきたのは彼。たまたま委員会が一緒で知り合って、委員会の話の連絡の為にメルアドを交換して。うん、何かアピってるなーって思ってたけど、告白された時は驚いた。だって、その頃彼は有名人だったから。1年の青学テニス部レギュラーなんて異例だったんだもん。だから、彼の話はいつでも耳に届いていた。そんな彼からの告白。きっと、ファンの子だったら卒倒ものだっただろう。だって、あの時の彼の顔は真っ赤だった。噂ではテニス以外無関心で生意気でクールボーイ。だけど、あの時はそんなのありえない!って全否定したくなるくらい可愛かった。だから、思わず頷いちゃったんだ。うん、ギャップに弱い女代表の2年桜井凛です。


最初は、年下なんて眼中になかった。だって、1年だよ?制服も新しくて初々しさでいっぱいで、2年の私とは趣味も嗜好も合わないんじゃないのかなーって思ってたもん。だけど、彼はなんだか年下に見えなかった。きっと、彼が帰国子女だから。ほら、外国の人って大人っぽく見えるでしょう?だからだよね、きっと。年下は眼中にないとか言っときながら、メルアドを簡単に教えたのは。少しは興味があったのかもしてない。入学式には見なかった、大人と子どもが混ざり合ったような彼に。

…と言っても、やっぱり好きじゃないみたい。いや、好きなんだろうけとはっきりと恋愛感情だとは言えないの。もちろん、彼の自然な仕草に何度も胸が高鳴った。だけどそれは、まるで芸能人を見ているような…恋愛とはまた違った高鳴りだと思う。

こんな中途半端私だから。彼もきっと気付いていると思う。私が彼を…リョーマをちゃんと好きでいないことに。こんな女、好きになっても仕方ないのに。一体、どこをどう見たら好きになれるのだろうと疑問に思う。


と思ってた矢先、リョーマに呼び出された。放課後の屋上って、部活は大丈夫なのかな?










「―――ねぇ、何で俺のこと好きじゃないのに付き合ってくれてるの?」




「…え」



きたー、と思った。まさかこんなタイミングよく…。





「気付かないとでも思ってた?…好きな人のことなんだから、分かるに決まってんじゃん」




「…、」




(よくわかんないけど、恥ずかしい)



「凛には、俺は必要ないみたいだね…」





何も言えなかった。






「時間がかかるかもしれないけど、好きになってくれるって思ってた。だけど、俺じゃ無理なんだね」




そう言って、彼は自嘲的な笑みを見せた。




―――違う、違うよリョーマ。ねぇ、どうしたらいいんだろう。そんな顔をさせたいわけじゃなかったの。何で私なの?ってずっと疑問に思ってたの。だから、曖昧な態度しかとれないの。…でも、ここでリョーマを引き止めても自信を持って好きとは言えないのは、彼に失礼だ。




「…無理に付き合わせちゃってごめん。一方的だったけど、俺はアンタの隣にいれてよかったと思ってる。…今までありがと」





「…え、」


思わず去ってしまう彼を引き止めたくなった。あんなに寂しそうに微笑むから……でも、私に止める権利なんてないんだよね。…ごめん、リョーマ。





「さよなら、…桜井先輩」














(you say GOOD BYE)



さよならを告げられたのは、私。

でも、そう仕向けたのも私。

それなのに…



サ ミ シ イ 









「…あー、やっぱ好きだったんだ」





そう呟いた私の声は、彼に届くことはなかった。




(もう遅い)


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あきゅろす。
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