07※
「ひぅっ!……や、それ、やめっ…………!」
互いの先端から溢れる粘液が程よく滑りを良くし、背中から腰にかけて、痺れるような快感が競り上がってくる。
「ひぁっ……!あ、あぁっ」
声を抑えることすら忘れ、急速に込み上げてくる吐精感を、信長は懸命にこらえる。
体を震わせ、涙をこぼしながら、懸命に耐える姿は、陽炎の劣情を強く煽った。
「かわいいな、信長」
そんな呟きも耳に入らないほど、信長は既にいっぱいいっぱいだ。
ぬちぬちと聞こえる音も、耳許で聞こえる陽炎の荒い息遣いも、それに拍車をかけていた。
「は、ぁっ………、あ、ぁぅ……んぅっ」
陽炎の手の動きが徐々に速さを増していく。
「や、っ……はあ、ぁ、ぁうっ!………やぁっ、やめっ……!」
陽炎の手と男で擦りあげられ、さらにその滑りを帯びた感触に刺激される。
迫り来る吐精感に、どうにかなってしまいそうだ。
震える指先で、耐えるように陽炎の着物をぎゅっと掴めば、陽炎が喘ぐ度に覗く赤い舌に、ちゅう、と吸い付くと、くぐもった声が口の中に漏れる。
「ゃ、か、かげろ………っ!も、もぅっ……!」
「……そろそろか?」
信長は、そうだと言うようにコクコクと頷けば、陽炎は意地悪く笑った。
「まだ、出すなよ?」
そう言われても、すぐそこまで来ているわけで。
「ぁ、無理、言う、な………っ!」
腰を震わせて爆ぜそうになったとき、陽炎に強く握り込まれ、指で出口を塞がれてしまえば出し損なった熱が、出口を求めて暴れだす。
「ゃ、ぁあぁぁっ……!」
首筋まで赤く染めた信長は、出そうだった物を留められたことで、下腹部に集まる熱に身悶えた。
「ひ、ぅっ……!ゃ、やめっ……苦しっ!」
あまりの苦しさに、涙がボロボロと止めどなく溢れていく。
「嗚呼、悪いな。でもまだ足りねぇんだ」
「へ?……えっ!?」
陽炎は素早い動きで結い紐をほどくと、それで信長の中心をきつく縛った。
「な、なにしてっ……!?」
慌てて結い紐をほどこうと、強く握っていた着物から手を離した瞬間。
「うわっ!?」
強く腕を引っ張られ、視界がぐるりと回る。
顔に冷たい草と土の感触がして、ひっくり返されたのだと分かった。
驚きに吐精感は薄れたものの、更なる驚愕が信長を襲った。
「ちょっ……!?」
お尻を持ち上げられ、湯帷子の裾を捲られたと思えば、割れ目に熱いものが押し当てられていた。
……えっ!?
最後まではしないって……。
というか、全く慣らされていないそこに、そんな巨大なものを挿れられたら、確実に………。
中が切れるとか、そういう問題ではない!
「……ゃ、ぃゃだ!最後まではしないって……!」
「おぅ、しねぇ。だから、大人しくしてろ」
後ろを振り返り、涙でぐしょぐしょになった顔で恐怖を訴えれば、慰める言葉と共に、ゆっくりと背中を撫でられる。
布越しでも感じるその熱い手に、体が震えた。
この震えは、恐怖からではなく、撫でられたことに対する悦びからだ。
「足、しっかり閉じてろ」
促されて閉じれば、陽炎の熱い中心が、割れ目から位置を変え、足の間に移動する。
「……えっ?」
思わず股間に視線を移してしまえば、閉じられた足の間から、陽炎の先端が顔を出していた。
それを視覚的に捉えてしまえば、恥ずかしさは倍増する。
犬猫の交尾のような体勢で、背後から覆い被さられ、完全に身動きがとれなくなる。
「一緒に気持ちよくなろうな?」
ゆるゆると腰を動かし始めた陽炎は、同時に胸の尖りを探り当て、指を這わし摘まんで転がし始めた。
「ぁ、んぅ……ふっ、ぁあっ……」
布越しのもどかしい刺激に感じてしまっている自分と、足の間を行き来する陽炎と自分の張りつめた中心が目に映り、顔から火が出るほど恥ずかしい。
「あ、はあぁぁああ、ぁぁ……いい…」
な、何て声出してくれてんだ!
耳が溶けるっ!
盛大に艶のある声と共に吐息が耳にかかり、全身が赤く染まっていくのを感じた。
[*前へ][次へ#]
[戻る]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!