23※
「あ、あんまり見るなよ……」
「なんで?」
信長は恥ずかしくて身を捩る。
「は、恥ずかしいだろ!?」
「だから、なんで?」
な、何でって……。
そりゃあ、寝間着を剥ぎ取られて、真っ裸だからですけど?
これは、真剣に訴えてる俺がおかしいのか?
「俺様だって裸だぞ?」
いや、それはそうなんだけど……。
だって、陽炎の筋肉隆々の引き締まった体からすれば、俺の体って、結構貧相じゃない?
同じ男だからこその、劣等感なんだけど。
「綺麗だよな。信長の体」
「へ?」
思いもよらない陽炎の言葉に、少し面喰らう。
「無駄な筋肉付いてなくて、引き締まってる」
「ほんとに、そう思ってる?」
「嘘ついてどうすんだよ?」
本当に意味が分からないらしく、首を少し傾けた陽炎は、その体躯に似合わず可愛く見えた。
「乳首も可愛らしく色づいてるし」
「なっ、何言ってっ…ぅあっ!?」
恥ずかしいことを平然と言ってのける陽炎に、文句を言おうと口を開けば、胸の突起に吸い付かれてしまい、それ以上喋ることは叶わなかった。
太股に陽炎の熱い塊が触れて、信長の体がぴくりと震える。
陽炎が興奮してる。
俺を、求めてくれてる?
「あ、ぅんっ……はぁ………」
舌先で転がすように吸い付かれれば、むず痒いような快感が襲ってくる。逆の突起を摘まみあげられ、捏ね繰り回されれば、声を押さえるのが難しくなってくる。
「あっ!?ぁっ、は……んぅっ……」
先端をぐりぐりと押し潰されると、触られてもいない腰が揺れてしまう。それに応えるように、陽炎はお尻を撫でてくる。
ぴくりと全身が震えてしまう。
細く引き締まった腰から、お臍を撫でられ、次の刺激を期待して、腰が揺らめいてしまう。
「ふぅ……はぁ、ぁ、ぁっ……」
まだ中心に触れられてもいないのに、霰もなく声を出してしまっていることが恥ずかしくて。
でも肌の上を這い回る手が心地よくて、全身が戦慄く。
触れそうで触れない動きがもどかしい。
決定的な刺激が欲しくて堪らなくなる。
「かげろっ……あ、あのっ…さ、触って……?」
信長は恥ずかしさを我慢して、訴えてみれば、陽炎はにやりと厭らしく笑った。
「どこに触って欲しい?」
「わ、分かってるだろっ……!」
揺らめいてしまってる腰の中心は、既にしっかりと起ち上がり、先端からだらだらと蜜を溢れさせている。
態とらしく聞いてくる陽炎は、意地悪だ。
どこを触って欲しいなんて、恥ずかしすぎて言えない。
顔、絶対に赤いっ!
「い、意地悪すんなっ!」
「んー、可愛い」
信長の快楽の度合いを示すように起ち上がった中心を、掌で優しく包まれると、体が跳ねて震えが走る。
「あっ、ぁ、ぁ……ぁう……!」
口を閉じることさえ忘れたように、ひっきりなしに喘いでしまう。
「気持ちいいか?」
「ふ、ぅ……ん、気持ち、い……っ!」
強弱をつけて擦られ、ぬるついた先端を指先で撫でられれば、腰が震え、吐精感が込み上げてくる。
「ひぅ、ぁ、あぁ……で、るぅ……」
「先に一回出しとくか?」
「い、ぁあぁぁっ……は、ぁ…あっ」
裏筋まで丁寧に擦られ、先端をくりくり捏ねらてしまえば、体がビクビクと跳ね、陽炎の掌の中に熱い精を吐き出してしまう。
快楽に朦朧とすれば、ぴちゃぴちゃと音が聞こえ、必死に目の焦点を合わせると、信長が出した密で濡れた手を、陽炎が舐めているのが映った。
「ちょ、舐めんなよっ……汚いだろ?!」
「お前が出したもんが汚いわけあるかよ」
な、なんつーことを言うんだっ、この男は!
恥ずかしいにも程がある!!
泣かないけど、泣きたくなってくる。
「ぅううぅぅ……」
「なに唸ってんだ?」
「恥ずかしすぎて居たたまれないんだよ!」
思わず唸るように叫べば、陽炎は目を丸くしている。
いや、驚くとこじゃないから!
「信長、俺様のも触ってくれ」
「え?」
陽炎は信長の手を取り、昂った塊へと誘った。
昂りに触れた信長は見事な質量を誇る陽炎のモノに戦いた。
いや、大きいのは分かってたけど、でも、視覚で認識する大きさと、実際に手の中に感じる大きさが比例しない。
「…………あ、のさ?」
「なんだ?」
「萎えてくれても、良いんだけど………」
「………無茶苦茶言うなよ」
苦笑いをしながら、陽炎は困ったように眉尻を下げた。
「あ!なんだったら口でしてくれても良いぞ?」
まるで良いことを思い付いたかのように言った陽炎は、膝立になり、信長に跨がった。
目の前に、凶悪なほどの大きさのモノが差し出され、信長は目をしばたいた。
…………えっ?
こ、これはもうっ、口に含むって言う選択肢しか残ってないんじゃないか?
て言うかっ!!
今までこんな巨大なものが、お……俺の中に入ってたのか!?
目の前の陽炎も、先端から蜜を溢れさせていて、興奮の度合いを物語っている。
信長はごくりと唾を飲み込んで、決心したようにおずおずと陽炎に手を伸ばした。
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