トランスミグレーション
1
君の名前は?
僕の名前?
そう!友達になろーよ!だから教えて!
そうだね…じゃあキミが僕の名前を当てて?
え?
もしキミが当てることができたら……
その時は…
リリリリリリリリリリッ
「…うるせー…」
リリリリリリリリリリッ
「…うるさい……」
けたましい音でアラームが鳴り響く
リリリリ……ガタッ
「はぁ……」
アラームを止めるとさっきまでのけたましい音が嘘のように止まった
「んー……8時…」
ふわぁーと欠伸をすると眠気が戻ってくるようだった
「…はっ!?8時!?やべぇ!」
寝坊したこの俺、羽山 永遠(はやま とわ)が学校まで全速力で自転車をこいだとして20分、いや、20分ちょっと
「遅刻じゃねぇかっ!!!!!!!」
急いで制服に着替えると慌ただしく階段を降りる
「あ?永遠おせぇな(笑)お前間に合うのかよ(笑)」
「うるっせぇ!てかなんで起こしてくれないんだよ!?」
階段を降りたところで鉢合わせになった大学生の兄貴のとなりをぬけるといそいで自転車にのった
「やっべえ!!!!!!!」
7月の暑い太陽がじりっと肌に焼き付く
「あちぃ…はぁ、はぁ、」
全速力でペダルをこぐとさらに暑さがましてくる
しかしここで諦めるわけにはいかない
全速力でペダルこぐ
「遅刻してたまるかぁーーー!」
朝だと言うのに全速力でペダルをこぎながら大声を出すという変人きわまりないことをしながら学校への数キロメートルを急いだ
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