運命の独唱(アリア)
挑発
「へぇー、ただの地味なチビかとおもったらずいぶんじゃねぇか。そこの友達みたいに無様にやられて痛みの共有か?まぁ、いい見世物になれよ?」
振り替えるとそこには対戦相手の周防環が立っていた。
奏は穏和だ、いままで怒りというものを感じたことはなかった。
しかし、滝川を無様といったことにかなりの怒りが奏の体を侵食していった。
「うけてたちます」
奏の言葉に周防は口のはしを歪ませると去って行った
「おい!」
「…っ瀬能君…」
「大丈夫、それより滝川、ヘアピン貸してくれない?」
滝川から髪を止めていたヘアピンを受けとると、奏は長い前髪をヘアピンで止め、だて眼鏡をとった。
「ありがとう」
と言って対戦エリアに向かって行った奏の後ろ姿を二人はボーッとしてみていた
いつも長く垂らしていた前髪、大きな縁取りの眼鏡のしたに潜む顔をみて二人はいきをのんだ
「アイツ…あんなかおしてたんだ…」
「すごく…キレイ…」
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