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運命の独唱(アリア)
テスト

「よう!」「やぁ」

テストの順番待ちをしていた俺に話しかけてきたのは日向春馬と滝川八雲。
日向は日焼けした明るい好青年であり、滝川は濃紺の髪を肩上まで伸ばしたかわいらしい雰囲気だ

「さっきぶりだけどね」

二人とは入学式の席が隣だったため先ほどまで話していたのだ

「俺、属性なんだろ」

日向が発した言葉に滝川と奏が反応した瞬間、
試験官が入って来て強制的に並ばされた

順番は日向、滝川、奏

水晶に手を当て目を閉じると日向の水晶には火が点った
「日向春馬、属性炎、クラスE」

滝川は手を当てて数秒後台風がおきた
「滝川八雲、属性風、クラスE」

奏を除いて二人がEクラス、奏は心のなかでEがいいなぁ…と思いつつ水晶に手を当てて目を閉じた

「…」

反応がない。まさか魔力が足りないのか…?指先に力を集中させようとしたとき

「…っ、やめなさいっ!」

という試験官の声が響き奏は目を開けた

「…瀬能奏、あなたの属性は不明です。力の大きさだけでいけばSクラスなのですが属性がわかるまでEクラス」

不明…?
府に落ちた訳ではないが二人と同じクラスであるということは素直に嬉しい

でも不明ってなんだよ?

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