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運命の独唱(アリア)
迷子

黒い髪に一房だけ金色の怖そうなイケメンがたっていました。
いえ…そのたっておられました

「おい、きいてんのか?お前新入生か…なんでこんなとこで座り込んでんだよ」

「あ、その迷ってしまって…」

おずおずと答える奏に少し目を見開くと男は口を開いた

「お前名前は?」

「…瀬能 奏です…」

「奏ねぇ…、俺は三年の鷺ノ宮 憐だ」

憐と名乗った男は奏に道を教えると、頭を下げ走っていく奏の背を見つめた

憐side

「精霊、出てこい」

そう呟くと彼の周囲にはたくさんの光が集まってきた
光はだんだん陽炎のようにぼわーっとしていたが次第に変化し人間のような姿になった

「なぜこの敷地内にアイツは入れた?」

ここは精霊たちの休息所として結界が張られており生徒とはいえど、決められた数名しか出入りは出来ないはず…

「いえ、その私たちも気づかなかったの」

「気づいたら憐とあの子が話してたからね」

そう言う精霊に「そうか」と言うと
光となり精霊たちは消えていった

アイツは何者だ…?


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