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運命の独唱(アリア)
2

バタンと音を立ててしまった扉を確認すると星羅とめがあった

「どうだ」

声をかけるとほんの少しだけいつもより怪訝そうにしている星羅が口を開いた

「わからなかった。あの子から放出される力の情報は俺たちのどれとも似つかない。何者…?」

星羅が数秒前に奏の頭に触れた手を見つめた

「…それがわからねえ。あいつはあの庭にも精霊に気づかれずに立ち入った。だからお前に連れてこさせたんだけどな」

「あの子から力が伝わってくるのは確か…だけど感情の揺らぎがあった時異常に力が増大する」

星羅が思い出そうとするように目を閉じた

保護期間が切れるのはトーナメント前日
一般生徒の二週間以上の拘束は学園の規則上避けなくてはならない

「あいつが果たして一般生徒に該当するか…だけどな」

「…」



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あきゅろす。
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